「コミュニケーション」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 コミュニケーションはとても大事と認識しながらも、きちんとできていないことが多い。会社では気をつかっているつもりが、話しかけない気づかいもあるので、結果的にコミュニケーション不全になる場合もある。
 お客様とトラブルになるのは、大抵はコミュニケーション不足だ。日本語が通じていないこともしばしばある。そうなると、ほとんど宇宙人と仕事をしているようなもので、総じて結果は良くない。お互いに不満しか残らない仕事になってしまう。時には怒鳴りあいをすることも。
 だが、家族とのコミュニケーションは更にたちが悪い。なんせ「どうせいつものことだから、言わなくてもわかるだろう」。このような甘えの積み重ねから、家族関係にひびが入って来ることは多い。親兄弟、配偶者に対しては、しっかりと「ありがとう」「愛しているよ」「ごめんなさい」と言いたいものだ。
 では、コミュニケーション不全はなぜ起きるのか?あなたは、このような言い方をしていないだろうか?上司や客先担当者にありがちな言い草だ。これを言われると、ムカッとくる。

「きちんと伝えました」
「ここにちゃんと書いてあります」
「あれほど言ったのですが・・・」
「きちんとやってくれている人がいるのに、なぜあなたは・・・」

 マネージメントの出来ない状にありがちだが、Aさんに伝えて出来たことが、BさんにもCさんにも通用すると思っている。そして、同じ伝え方で出来なかったCさんは、できの悪い部下と思い込むのだ。Aさん用の伝え方、Bさん用の伝え方、Cさん用の伝え方を使い分けられる人だからこそ、役職があるということを忘れてはならない。役に不釣り合いな人物は更迭すべきだ。
 これはすべて、伝え手側の理論であり、受け取り手のことを考慮していない言葉だ。受け取った側がどう感じるかを、1mmも想像していない、自分勝手な言い草ということなのだ。つまり、コミュニケーション不全は、伝え方に問題があることが多い。

 小学生の時に伝言ゲームというのをしたことがある。クラスを一列に並べて、先頭の子に耳打ちした話の内容を、一番後ろまで伝えるのだ。そして、一番後ろの人が紙に書く。これがおかしい位に伝わらないものなのだ。そして必ず、受け取った伝言を変えてしまった子の犯人探しが始まり、その子はみんなに責められることになる。本当はその子の前にいる、伝えた子に問題があることに、先生も含めて誰も気づかない。
 学校の先生は、それを笑って楽しんでいたが、それでは何の学びにもならない。子供の頃には気づかなかったが、学校の先生のレベルはかなり低い。小学生をだませれば良い、ということだ。

 閑話休題。コミュニケーションの不全は、伝え手側に問題があることは分かったが、ではどうすればよいのか?
 例えば、相手の理解を確かめるために、質問をするという方法がある。それに正しく答えられれば、正しい理解が伝わったと分かるわけだ。
 お客様との打合せであれば、お客様はいい加減に伝えてくるだけだ、だからこちらが気をつかって、いちいち質問をして確認をする必要がある。まるで、子供をあやすように。やれやれだ。
 本来、下請法では発注側が、議事録を記載し、そこに記載のない事項は、仕事の範囲に入らない。そして、その議事録は2年間の保管が義務付けられているのだが、これらがきちんと守られることは、ほとんどないのが実情だ。お客様に伝えているのだけれど、実行されない。
 仕事を発注する側は、威張るだけで、自分の仕事をきちんと行わない。だからこそ、より良い仕事が完成しないのだが、彼らはいつも下請けの責任にする。だから、コミュニケーションの不全が、すべてを台無しにしているということだ。
 日本語を読み、理解し、日本語を書くという基本ができていないからこそ、会話もままならないし、相手の気持ちも察すれない。日本人としての基礎を見なおさなければ、コミュニケーション不全は、解消されることはないと思う。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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