「選択肢」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
何かを行う時、人はあらゆる可能性を検討し、選択肢を増やす傾向が強い。だが、意識をしていないだけで、人は日に3万回以上もの選択肢を決断していると言われます。
例えば、今日はどの服を着ようか?今日はどの靴をはこうか?食事は何にしようか?どの道を通ろうか?このように、私達は日々多くの選択肢に直面しています。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、いつも黒を基調とした服装で知られています。それは、彼が脳を疲れさせないために、選択肢を減らす工夫として、似たような服ばかりを購入し、何を着るか迷わないようにしていたそうです。
バークシャーハサウェイの世界一の投資家バフェット氏も、食事はいつもマクドナルドのノーマルのハンバーガー、飲み物はコーラと決めているのも、同じような理由だと思われます。
そこまでするのか?と思う方も多いかもしれません。しかし、多くの経営判断を行うためには、個人的な決断の選択肢を減らさなければならないのです。なぜなら、人は選択肢が多くなると、行動が出来なくなるからです。
あらゆる可能性を考慮し、様々な角度から検討して経営判断を行いたいけれど、多くの選択肢が出てくると、人はどれを選ぶべきか判断に迷いが出ます。
例えば、日本政府が導入した確定拠出年金いわゆるIDECO(イデコ)などは、個人型や企業型、またその中にも選択肢が多くあり、決められないがゆえに、加入者が増えないという傾向があります。企業型を会社が用意してくれた場合にだけ乗っかるというデーターがあります。複雑なシステムで「選択肢」が増えると、人は決められなくなる。というデーターです。
実は、私達は普段習慣で、不要な選択肢を排除しているのです。いつも通る道を同じにしているのは、そのような習慣です。食事の準備や時間。服の選択や靴の選択なども同じです。私達は習慣を上手く利用して、「選択肢」を減らして生きているのです。
ビジネスは、お客様の「選択肢」を増やすことではなく、「選択肢」を絞ってあげることがより良い提案となること間違いなしです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ