「最強の武器」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 今日は経営者、上司、リーダーと呼ばれる人には、耳の痛い話をしましょう。部下や従業員を持つ人が、すべての人を好きになれればとても素晴らしいことです。しかし、実際にはそうはいかないのが、人の世です。悲しいけれど、これが現実。
 でも、経営者やリーダーは、出来ればすべての人と仲良くして、協力し合って楽しく生きて行こうと思っているはずだ。そこはみな共通しているので、現実とのギャップに、悲しい思いをしていると思う。なぜ心がそろわないのか?それは人の永遠のテーマなのかもしれないですね。

 人が集団を形成し、協力し合って何かをしようとしたときに、温度差に個人差が出来てしまうことが、心をそろえられない原因になります。
 更にそこに役職が加わると、もう協力というより憎しみさえ生まれる人も当然いるわけです。素直な人と斜に構えた人が一緒に協力しても、その温度差は大きく、相乗効果など生れようはずもありません。むしろ、足を引っ張ることになってしまいます。
 従業員やメンバーは、経営者やリーダーに指示されたことをやっています。とても嫌々ながら。本人はまったく面白くない。そうすると、嫌なオーラは自然とにじみ出てしまうものです。そうすると、周りの人にも伝染していきます。会社の空気が悪くなると、上司や経営者が何かを言うと「だって言われたことやってんじゃん!」という言動になる。
 経営者や上司は「あいつは何をイライラしてんだ?」と思うわけだが、それが度重なると段々その従業員やメンバーを疎ましく思うようになる。そして、配置転換の時に白羽の矢がその人に立つわけだ。「あいついない方が良いな」という心理が働くからです。
 小さな会社の場合、移動する部署がないと、「会社を辞めてくれないかな?」という雰囲気を経営者が出すことになる。そんな負のオーラが溜まっていくと、会社は楽しくなくなり、月曜日に会社へ行くのが嫌になる従業員が増えてくる。もうここまで来ると、何のために経営しているのか?訳が分からなくなるわけです。そのころには社員は転職先を探し出すことになるわけです。だから、市場価値が高い、出来る人から会社を辞めていくことになります。逆に辞めて欲しい人は、転職先もなく辞めてもくれなく、負のオーラはさらに溜まっていくことになるわけです。
 そうなると、当然業績も悪くなりますよね。そして経営者や上司は必ずこう言うのです。「だって、あいつらが社内の空気を汚しているから」「だって、あいつらがやる気がないから」「悪いのは従業員だ!」「仕方ないじゃないか!」
 あー耳が痛いな!という人は多いかと思います。多かれ少なかれ、誰もが一度はやっている失敗ではないでしょうか?当然私もやってしまった経験があります。過去の失敗をいまさらどうこう言うつもりはありません。ことの経緯などどうでも良いのです。この時に大事なのはたった一つのことです。それは笑うことです。

 つまらないギャグを言ってみ良いし、社長がいきなり「みんな暗いよ!シェー」とポーズを決めても良いです。自分からウソでも良いから、率先して笑いましょう。時には仕事を投げ捨てて、みんなで飲みに行ってもいい。みんなでゲームをやっても良い。パァーっと騒いで笑い飛ばしてしまおう。人は頭の中でグルグル考えているだけだと、勝手に悪い方向に想像が走るものです。それを止めることが出来るのは、笑い飛ばすことだけです。そこに秘策などないのです。どんなに考えても答えなど出て来ません。笑ってごまかすのが、人が生きるうえで「最強の武器」なのです。
 失敗の多い私の経験は、それを教えてくれました。みなさんも試してみましょう!従業員と腹の底から笑いあったら、あなたの憎しみなんて、跡形もなくなって消えてしまいますよ。人が持つ感情は、心の拘束具だけれど、唯一「笑う」という「最強の武器」を渡されているのだから、使わない手はないです。
 笑えば、わだかまりも溶けます。笑えば、希望が芽生えます。希望があれば、熱が生まれます。そのエネルギーがあれば、人はまた生きていけます。自殺したかった私が復活したように。人は何があっても、やり直す力を持っています。それは笑うという「最強の武器」を使った時に出てくる力なのです。だから私は幸せの定義を「笑うこと」としているのです。ともに笑える人を一人でも多くしたいものですね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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