「方針」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
経営の仕事でとても重要な仕事の一つに、社の方針を決める。ということがある。どのようなビジネスを、誰に向けて、どのように展開し、誰を投入し、いくらの金額まで使用するか?そして、それはなぜそうするのか?撤退ラインはどこにするのか?このような方針を決めることにあります。では、折角決めた方針を、従業員達が行わなかったら、どうするのか?真っ向から否定されたら、どうしたらよいのでしょうか?
権力を使って無理やりやらせますか?話し合いをして、納得してもらいますか?私は、まずは権力を使ってでも、実行をさせます。従わない場合は、評価を下げるだけのことです。社長が方針を決めたのに、従わない従業員がいても一度でも放置いていれば、その組織はもう何があっても社長の方針には従わなくて良い組織になってしまう。
ただ、従業員はそれだけでは納得しないでしょう。それで良いのです。最初は納得できなくても、反発する従業員も、なぜやりたくないのか?すぐには言語化することが出来ません。まずは実行してみて、そのうえで嫌な理由を確かめてもらいたいと思っている。なぜなら、従業員が動かないのには、理由があります。
① 納得が出来ない場合
② 自分に有利にならない場合
③ 自分が不利になる場合
④ 経営者を信じられない場合
⑤ 反対することが目的の場合
まず、人が行動するのに腹落ちするには、不利益を回避するため。という動機が最も大きいと思います。評価が下がるなどがそれにあたりますね。
また、自分に有利にならないという部分は、評価されないのなら、動かない。という理由になる人もいます。
納得がいかないのは、それをやる意味が分からない。という場合です。その場合は、方針を決めた側、指示をした側の伝え方に問題があるのでしょう。
方針を決めた経営者を信じられないというのは、既に方針を決めて失敗した場合もありますが、それ以上に方針通りに行動した従業員が失敗した時に、経営者が責めた時などがこれにあたるでしょう。従業員からすれば、指示通りにやったら怒られた。という印象だけが残ってしまい、二度と指示には従わない。と信頼関係が壊れてしまった場合です。
反対することが目的というのは、あえて反論することで、経営者に気づいて欲しいと思っている場合も考えられます。しかし、これが上手くいく可能性は小さいでしょう。必要なことははっきりと言葉や文章で伝えるべきで、反発することで相手に気づいてもらうというやり方は、小学生並の方法論です。親子の場合によくあることですが、会社が二つに割れるだけで、一つも良いことはありません。
つまり、経営者が方針を決めるということは、会社の方向性なので、その方針に納得がいかない場合は、建設的な行動は一つしかありません。経営者に質問をして、明文化してそれを議論することしか出来ません。
それが出来なければ、従うか?会社を辞める以外に方法はなくなります。その方針に従って失うものと。方針を否定して会社を去る場合に失うもの。まずは天秤にかけてみましょう。厳しいことを言うようですが、それを行うのなら、転職先を探してからにした方が良いです。そうしなければ、単に感情的になって会社を辞めた人になってしまいます。
経営者が方針を決めるということは、伊達や酔狂ではありません。例えそれが間違っていたとしても、覚悟を持って決めていることです。その方針が間違っていたことにより、従業員が業務範囲以上の責任を取ることはありません。ですが、経営者は大きな責任を取ることになるのです。その大きな違いを知らなければ、より良いサラリーマン人生を歩むことは、まずできません。経営者は、そこのところもしっかり示した方が良いでしょう。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ