「減給」
第1,351回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
従業員は「減給」されると、一生忘れないほど恨みに思うものなのです。だから、深い考えなしに「昇給」してはならないのです。
頑張ってくれたから、今月は1万円増やそう!そんなことをしていると、次の月に1万円を元にもどしたとして、経営者側は元に戻した認識なのに、従業員からすれば「減給」されたという認識になるのです。それを「減給」と言っているのです。だから、気づかずに「減給」して嫌われている社長が多いのです。
では、給与など一定にしてしまい、昇給などせずに「減給」もしないのがいいのではないか?と思うのだけれど、それをするには精神的に出来ない人が多いのです。
なぜなら、給与を一定にすると、売上が下がったときに給与を下げられなくて、経営的には大変に苦しくなるからです。業績が下がったら、給与も下げたい。それが、普通の経営者の心情なのです。
また、給与一定説を否定する人は、「がんばった」という数値化できない抽象的な評価をしている特徴があります。ビジネスにおいて「がんばる」というのは評価対象にはならないのです。あくまでアウトプット、ビジネスは成果だけが評価対象なのです!
そもそも、従業員に給与を納得してもらうには、給与の昇給や「減給」になる理由の説明が不十分なのです。
何をしたら昇給されて、何をしたら「減給」されるのか?どうやって給与が決まっているのか?その説明が不十分過ぎるから、不満がたまるのです。なぜなら、一人ひとりの従業員は皆、それなりに努力をしている者なのです。その努力の結果が給与だと思い込んでいる従業員が多いので、同じように努力しているのに、なぜ「減給」されるのかが、納得いかないのです。なぜ給与が上がらないのか?納得いかないのです。ですが、従業員は、給与が上がったときは、その理由を考えたりはしないものです。
解決方法は一つしかありません。ビジネスとは、お客様の困りごとを解消し、お客様に楽をさせたことに対する、感謝と対価をいただくことです。
ということは、売上とはお客様の感謝を数字にしたものです。建前上経営者は、そこから必要な支払いをして、残ったお金を分配する役目です。
その分配方法をきちんと数字で計算で決められるようにしておけばいいのです。こう言うと、必ず反対意見があります。
「そんなの簡単に決められるもんじゃない!」「売上を上げない経理などの間接部門はどうするのか?」などということが多い。
その考え方そのものがナンセンスなのです。建前上はこれだけ稼いで、その残りを分配するのですが、未来の分配をして悪い理由はないのです。収穫と考えれば分かりやすい。
つまり、秋にしか収穫(売上)がないのだけれど、春にも夏にも畑を耕すから、秋に収穫ができるのです。秋になるまでは、見込みで報酬を支払わなければ、誰も春や夏に畑を耕してはくれません。ですから、事前にまずは支払うのが正しいのです。だから実際には分配ではなく、これだけ支払っているから、これだけ収穫(売上)してください!という働かせ方が正しいのです。その方が前向きですよね!
残り物を奪い合うから足りなくなるのです。この人数にこれだけ配ったから、借金返すためには、これだけみんなで稼ごうぜ!とするのが経営者のあるべき姿なのです。そうすれば、昇給も「減給」も納得のいく計算が出来るようになるのです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
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シンジ