「貸付金」

第1,403回
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 銀行との付き合いで最もやってはいけない内容をご存じでしょうか?「貸付金」という勘定科目が決算書に乗っているのが、最も良くないことです。赤字になるより尚悪い。
 なぜなら、「貸付金」とは会社がお金を貸しているということだ。当然、従業員に貸すわけもなく、つまり社長が会社からお金を借りている、という意味だ。
 なぜ、それが悪いのか?会社が銀行から借りていなければ良いのだが、銀行がお金を貸しているのは、会社に対してだ。そのお金の一部を社長に貸しているとなると、それは問題だ。

 例えば、あなたがAさんに3万円貸しているとしよう。ところがBさんから、BさんがAさんに2万円借りていると聞いたあなたは、どう思うだろうか?「なんだよ!Bさんに2万貸せるくらいなら、オレに2万返せよ!」と思いませんか?人というものは、そういうものです。銀行だって同じです。人に貸す金があるなら、金返せよ!思うものです。
 だから決算書に「貸付金」という勘定科目があった場合には、お金は借りられないと思った方が良い。

 それに近いところで「仮払金」というのがある。これも良くない。出張などをする際に。事前に仮払いをして会社のお金を渡すという方法だ。これは社長がやっていたら、「貸付金」と同じ意味になるので一発アウトだ!そもそも、自腹で事前に払えよ!そのために高額な役員報酬にしているんだろ?と思われてしまうのだ。
 従業員の場合はグレーなのだが、いまどき会社でクレジットカードも作れるし、交通費など事前に買っておける。「仮払金」など使用する必要はないのである。可能な限りこの勘定科目もなくした方が良い。税務調査でも「貸付金」と「仮払金」は徹底的に調べられるので注意が必要だ。

 その逆の「役員借入金」は何も問題がない。会社にお金がないので、社長の私財を投入しているだけなので、何ら問題はない。我が社はこれが多くて、もう会社に何百万貸しているのか?だんだん分からなくなってきた(笑)とにかく「貸付金」と「仮払金」」にはご注意ください。決算までに消すことをお勧めします。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ

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