「帝王学」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 帝王学という言葉がある。王侯貴族などが、礼儀作法などを含め、その身分にふさわしいあらゆることを伝授することのようだ。近年は、何代も続く企業をどうやって経営して行くか?という経営学にも使われる。では、その帝王学がなければ経営はできないのか?というと全然そうでもない。新興企業はどんどん生まれるし、MBA(経営学修士)を取得する人もいれば、私のように自動車の普通免許しか持っていない(ショボイ)者もいる。
 確かに経営を始める前に、様々な知識を得てから始める方が安全に思う。だけれども、準備に余念がなくて、いつまでたっても始まらないのも、考えものだ。

 自分を含め、色々な人の創業や創業準備を見ていると、大きく分けて3通りの人がいるように思う。
 1番目のタイプは、考えるより先に行動する、私のような猪突猛進タイプだ。このタイプは、上手く歯車がかみ合えば、意外とスピードが上がるのが早かったりもする。でも、そこまで行く前に、最初の小さなハードルでクラッシュし、事業撤退に至る人の方が圧倒的に多い。私も預金残高が100万円をきったとき、腹をくくった。色々な方のおかげで、借金も増えて、何とか乗り越えられたけれどね。
 2番目のタイプは、準備にとても時間をかけて、石橋を叩いて叩いて、それでも怖くて結局渡らないタイプだ。この手の人は決して失敗はしない。その代わり、有言実行ができないタイプだ。「やります。やります詐欺」ですね。
 3番目のタイプは、資格取得や準備をきっちりやって、順調に確実にロースタートをする人だ。小さな歯車で、借金もせずに、きちんと仕事をこなしていく。予定に近い売上を確保し、予想通りにお客様を獲得していく、安定型だ。このタイプの人は全体の3%程度しかいないように思う。

 では、どのタイプが良いのかというと、それはその人の性格にもよるので、正しい解などない。ただ、個人的に必須だと思う帝王学は、経営計画書の作成と、資金繰り表の作成。5年分の損益計算書の想定と、5年後のバランスシートの「ありたき姿」を示せる会計力。「良い考え方」。そして「覚悟」だ。これだけあれば良いと思っている。細かい部分は失敗をしながら、素直に色々な方の助言を吸収していけば良い。年齢なんて関係ない。あなたに助言をしてくれるなら、年下でも内容が違うと思っても、まずは素直に傾聴する。そして、修正していけば良いのだ。そのためには、個人的にはスピードが大事だと思っている。準備不足でも、物事はやってみなければ始まらない。始めてしまえば、至らぬところもわかるし、思いもよらなかった部分にお客様が食いつくこともある。スピード感よく行えば、また修正して挑戦ができる。
 だから、私はちょっとした会計の知識さえ付ければ、あとは素早い行動力と、素直な傾聴力、そして「善い人」(2022年1月16日ブログ参照)であれば、帝王学など不要だと思っている。
 セミナーや人との集まりには、なるべく顔を出し、なるべく発言して、いつも笑顔でいれば、必ず助けてくれる人が現れるのです。帝王学などなくても、MBAなど持っていなくても、国家資格など持っていなくても、経営は成り立つのだ。零細企業は、あなたの顔が、企業の顔だ。それなら、自分を磨くことこそ、企業発展に最も寄与する。自分への投資こそが、最もリターンの大きな投資になるのだ。帝王学など、〇ソくらえだ!

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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