「現場現物」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
今日はお客様に、現場現物を見学させてもらいに行きます。これはとても大切なことです。また、ご快諾いただけたお客様には本当に感謝しております。協力メーカーさんを連れて、今日は遠足気分です。ですが、決して遊びではありません。
自分で設計をした物が、どのように出来上がるかを見て、その結果を目にする、自分の手で触るということは、クリエイティブな仕事をしている者にはとても刺激になることです。
自分の考えだけでは知り得ない、実際に物を作るときにどこが苦労しているのか?その苦労を設計段階で解消できないか?そういう視点が、将来の強みになっていくのです。思考してデジタル上で物を作る。その後、リアルを体験し、より良いものにしていく。知識や経験が少なければ、デジタル化をしたからと言って、良い仕事が出来るわけではありません。現場現物も知らなければ、独りよがりになってしまいますから。
経営においても同様です。経営理論や戦略などを学ぶと、それを行ってみたくなるものです。すぐに行動に起こすのは良いことですが、社長の気まぐれで現場は混乱し、従業員はその新たな試みを毛嫌いすることも良くあることです。そうすると、その経営理論や戦略が良くない。という間違った結論を出すことがになります。導入の仕方によっては、あらゆる手法が失敗するのです。社長は、従業員に「なぜこの理論を取り入れるのか?」「誰の為に取り入れるのか?」「結果はどこを目指しているのか?」きちんと説明し、腹落ちさせなければなりません。ところが買ってきた新しいおもちゃのように、すぐにパッケージをあけて子供に与えてしまうので、子供は訳が分からなく、すぐに壊してしまうのです。
経営者は、現場の状況をよく見極め、堅物の現場の人間に新たな試みについてよく説明し、プレゼンをする必要があるのです。そして、機が熟してからそれを実行に移さなければならないと思います。自分が行うことではなく、従業員に新たなことをさせるということは、それだけで相当に難しい。通常の人の動かし方よりも難しく、失敗の可能性があることを良く配慮して、導入しなければならないと思う。現場現物を見極められないと、経営も上手くいかないということです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ