「憲法」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 日本国憲法をご存知ですか?多分多くの人が読んだことがないと思います。いまはググればすぐに条文すべてが読めます。小難しくて分からない。という方は、そもそも私のブログも読む必要はありません。
 日本国憲法は、法治国家として最大限に守られなければならないものであり、その下に法律があります。法律よりも憲法が優先されるのです。肩を並べるのは唯一、国連憲章のみです。それが、人と人が集団を形成する上での最低限のルールです。(第98条)
 先日、駅前で「憲法9条の改正を阻止しよう!」と訴えている方がいました。憲法の改正に反対をする理由が、9条のみをクローズアップさせて、「戦争を行わない平和な日本が、憲法改正により、アメリカの手先となって戦争をさせられる」と言っていました。このトンマな理論がどこから生まれるのか?解釈の違いによる、合成の誤謬(ゴビュウ)ではないかと思います。ザックリ条文を見ていきましょう。

◆第2章「戦争の放棄」をそのまま書き写します。
第9条:日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
以上である。自衛隊があるから現状第2項は守っていないよね?きっとここを改定するんだと思われる。第1項に関しては今まで通り守っていけば良いのではないか?近年、日本が他国に銃を突き付けて交渉したことがありますか?そしてこれからもあると思いますか?現実的に、これが出来ていない国は少ないよね?植民地支配の時代への対応でしょ。何を今更大げさに騒ぐのか?意味不明です。

◆日本の憲法は古く、全部で103条があるが、ちょっとしつこく似たような内容を書き過ぎている。例えば、11条の基本的人権を97条でも持ち出しているが、97条は感情的な内容であり、既に古く不要だと思う。

◆第15条を読むと、公務員を選定するのも、罷免するのも国民固有の権利だったんだ!出来ていないけどね?と思った。17条に「公務員の不法行為により損害を受けたとき・・・」があった。そうか、私はやはり税務署ではなく国を訴えるほうが正しかったと、いまにして思う。

◆13条のすべての国民の幸せ追及の権利、14条の平等に関しては、とても美しい条文であり、守られるべきものだ。憲法改正と言っても、良い部分は当然残す話だよね。因みに我が社の会社憲章に、この条文2つを「国民」を「従業員」に変えてパクらせてもらっている。良いものは皆でパクったら良い。

◆第21条、言論、表現の自由。

◆第22条、何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。社会主義国だと、これがないってことですよね。いやだね。

◆第24条、婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有する・・・
2、配偶者の選択、財産、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻に及び家族に関する事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して制定される。
14条の平等と負わせて、苗字を合わせる民法は、やはり憲法違反ですね。この日本語、裁判官は理解しているのかな?最高裁のへっぽこジジイはクビだよね!

◆第30条、国民は、法律の定めるとこにより、納税の義務を負う。

◆第79条、最高裁判所の裁判官の罷免について、選挙で投票者の多数が裁判官の罷免を可とするときは、その裁判官は罷免される。とあるのですが、多数の定義がないのはおかしい。そもそも、いままで罷免された裁判官はいるのだろうか?私はいつも男性裁判官には「×」を付けているが、一度も罷免された人を知らない。日本人は知らない人に「×」を付けるのは失礼だと思う。だから、最高裁判例を読むんですよ。夫婦別姓に賛成したのは男性裁判官は1名のみ。全員「×」にしても確率的に問題ないと思う。総替えしてしまえ!

◆第90条、国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。
ここに、会計基準がないから、複式簿記になっていないのよね。東京都の決算は10年ほど前まで単式簿記だった。国の決算や地方自治体も単式で、要するに家計簿的でお金の収支しかなかった。資産についての記述がないなんて!アホかよ!これは改正すべきでしょ?

◆第96条、この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
 あなたが改正に反対なら、国民投票で反対をすればいい。過半数を獲得すれば、あなたの主張が通ったことになる。9条の第2項が変わっても、世の中は何も変わらないと思いますけれどね。

一部抜粋すると以上のような内容です。憲法というものは、変更が出来ない聖域だと考えることそのものが間違いだと思います。
 会社の就業規則と同じです。そぐわないことが出てこれば、時代に合わせて変えていかなければなりません。ここに関して日本人は特に弱い。欧米の憲法はどんどん変更しています。憲法改正というと、古き良きものを壊すように言う人がいるが、時代にそぐわないルールを変えるだけのこと。変わることを恐れているから、もっと恐ろしい事態になるのですよ。国民であるなら、一度は憲法を読むべきですね。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

いいなと思ったら応援しよう!