「経営脳と現場脳」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
経営脳という言い方があるかどうかは知らない。だが、会計数字や経営戦略を考えることや、方針を決めるときの決断脳。未来のことを考えてワクワクしている時の脳は、常に切れないアイドリング状態の脳だ。だから、長時間でも疲れないし、四六時中考えている。
現場脳は、短期集中の脳のため、非常に疲れる。そして、集中しなければ全然進まない。いわば、学力試験のようなものだ。その試験時間内を集中して、一気に駆け抜けた後、のんびり休むのだ。
一般のビジネスパーソンは、現場脳で生きている。そのため、休日は必要だし、脳と体を休めたいのも良くわかる。
現場脳の人が突然、会計数字を見ても、数字の羅列で頭が痛くなるだけだ。そこから何も発想は生まれない。理解も出来ないものだ。経営脳に戻るには、エンジンがかかるのに、それなりに時間を要する。
逆に、経営脳の人が、突然現場に戻ると、いままで簡単に行ってきたことを、あり得ないミスをするようになる。本人は慌てて、余計にまたヘマをする。マネージャーになりたての人が、プレイとマネージメントの間で混乱するのと同じだ。
通訳で日本語と英語を話している人が、日本語で内容を聞き、アメリカ人に英語で伝えていたら、熱がこもってきて、アメリカ人に日本語で力説していた!あれ?なんて現場に出くわしたことがある。脳が切り替えるのを間違えたのだろう。多少ドイツ語で話していた時期を思い出すと、思い当たる節がある。帰国後、簡単な日本語が出て来なくなって、家族に笑われたことがある。
現場の仕事をしながら、経営をしていると、脳の切り替えが難しい時がある。その日はもう数字はみる気にならない。という日と、今日はもう、設計図面は見たくない。という日があるものだ。その位、現場の仕事と経営の仕事は別世界の内容だ。早く経営にだけ集中できる体制にしたいものだと思う。経営をするってことは、現場を捨てるってことだ。現場での矜持も、同時に捨てなきゃ、成り立たないよね。それが出来なくて、潰れる人が多いと思う。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ