「セール」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
この時季はやけに「決算セール」がある。物が安く買えるからラッキー!と思うなかれ。なぜこの時期に「決算セール」があるのかって?3月決算の会社が多いからだよね。そんなのはみんな知っている。「うちの会社も3月決算だよ」って人も多いでしょう。では、なぜ「決算セール」をするのか?は知っていますか?知らない?まあ知っていても読んでください。
単純に、決算をしたときに売上を少しでも多くしたい。そうすれば株主に良い顔ができる。お金を貸してくれている銀行にも良い顔ができる。つまりは、経営者の見栄(ミエ)ってことです。そんなことのために「セール」していたなんて!と思いますよね。
もう少し頭の良い経営者なら、在庫品が多いと現金が少なくなります。少しでも現金を増やそうと、在庫を処分するために、仕入原価でも良いから「決算セール」を行うと決める。これなら、立派に理屈が通ります。なんせ貸借対照表の現金・預金が「0」(ゼロ)になったら、ゲームオーバーだって事を知っているからです。在庫なんて流動資産はすぐに売ろうにも、すぐには現金にならないので、他人から見ればただのゴミです。債権以下ですから。在庫を減らすのが、「決算セール」や「クリアランス・セール」を行う理由ってことです。
このように、「セール」を行う理由が分かったうえで、あなたはその「セール」に行きたいでしょうか?要するに「余り物を処分したいから、安くしとくから買ってください」という、企業側の都合を押し付けるのが「セール」の実態です。お客様の為になど1mmも考えていない。(その会社、企業理念に反していませんか?)私なら「他人の都合に合わせて、余り物を買いたい」とは思わないので、「セール」と言われると、まず逃げます。
ショッピングを楽しむことが目的なら全然OKですが、その商品を欲しいと思う自分の気持ちや必要性を、少し安いという理由でねじ曲げて、在庫品に自分のニーズを一致させるという買い方は、あまり賢いとは思えません。必要が目的なのか?買うことが目的なのかの違いです。欲しいと思っていた物を心ブレずに、値下がりするのを待っている人は、「うん」一番賢いと思う。売り切れた時は、泣くしかないけれどね。
企業側もそこら辺を考えて営業すべきです。正々堂々と「決算セール」でお得ですよ!と「安くしてやっているんだぞ」感を出している方が多いけれど、自社都合を押し付けているという認識を持って欲しいと思う。気づかない人には有効ですが、私のようなへそ曲がりは、顔をしかめて逃げ出しますよ。ショッピングを楽しむのなら、時季なんて関係ない。値段が下がるのには「理由」があるってことを踏まえて、「セール」の言葉には気をつけましょう。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ