「節電」

 朝一番に出社すると、冷暖房が付けっぱなしの時がある。やれやれ、昨日最後に帰ったのは誰なのか?本当に無駄なことをする。そう残念に思う。
 節電をして、エネルギーの無駄をなくそうと言いつつ、結局このような無駄をするのが人間だ。一人ひとりの意識の問題なのだが、電気は目に見えない。そのため、節電と言われても、目に見えて成果が分からない。それがほとんどの人の本音だろう。
 オフィスの暖房は電気が多い。ガスなど火を使う暖房は火事の危険性があると考えるのだろう。しかし、家庭では都市ガスを使っているのに、なぜオフィスはダメなのであろう?紙が多く燃えやすいからであろうか?最近はペーパーレスでデスクにはパソコンのはずだ。パソコンやスマホなど電気を使うものばかり増えているのに、暖房も電気では電力消費が多くなると思う。
 しかも、電気の暖房は正直暖かさが、いまいちだと思う。更に天上設置がほとんどで、足元の寒さは冷え性には堪える。欧州のようにLNGを使ったセントラルヒーティングにすれば、トイレや風呂場まで暖かさが充実するのに、日本のオフィスはとにかく冷える。寒いのではなく、芯から冷えるのだ。痛いくらいに。それで設定温度を上げても、電気の無駄をしているだけのように思える。
 電気自動車EVに関しても同じように思う。電気で冷房を行うのは問題ないが、暖房はやはりガスを燃やす方がはるかに暖かい。ハイブリッドで動力を2通り使うのではなく、駆動はモーター、暖房はガスなどにすれば電力消費も抑えられると思う。EVの航続距離が問題になるのは、渋滞して冷暖房を付けている時の事だ。渋滞時にガス欠を心配するのはエンジン車も同じこと。
 ガソリンの場合、燃費を気にする人が多いのに、電気の節電に思いが至らない人が多いのは、電気が目に見えないからだろう。しかし意外とコストがかかっていると気づかない。ところが今後は何もかも電気が主導になるだろうから、自然にコストも下がっていくだろうと期待する。発電方法も、現在は色々な方法があるから上手く行かないのだ。どれか一つに絞れば、より効率的な方法にたどり着くだろう。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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