「記者会見」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 謝罪会見の時には、危機管理を得意とするコンサルなどを頼み、会見でのふるまい方を指導されるのだそうだが、正直あまりうまい人がいないように思う。どこが?というと、真実を言わないところに感じる。
 どこへ行っても、マスクをした誰やらわからない顔の集団に見慣れてしまった。始めて会ったときにもマスクをしたままなので、次に会ったときにも「初めまして」などと言ってしまう。私は同じ人に3回名刺を渡してしまったこともある。何とも顔のない世界になったものだと、正直呆れている。活舌も悪くなり聞き取りにくく、良いことは一つもない。
 企業などで不祥事があった時、取締役や担当部長(本来は経営トップの役目)などが記者会見をするが、マスクで表情を隠しているので、どの程度悪いことをした意識なのか?全く真摯に謝る表情が読めない。謝罪する側には都合が良いことだ。そんなことだから、また同じようなことをするのだろう。
 記者会見を行う目的は、責任云々をはっきりさせる裁判ではないのだ。何があったのか?なぜこのようなことが起こったのか?それを世間に公表するのが、記者会見の目的だ。謝罪するのが目的でもない。そして、記者会見の時は必ずマスクは外すべきだ。表情だけではなく、言っている声もはっきりしない。
 記者会見では、事実だけを淡々と伝え、「社員のミスで」というようなことは決して言ってはならない。そして、調査中で分からないことは、正直に現時点ではわからない。誰がどのように調査しているので、結果はいつごろわかる見込みです。と言えばよい。それすら不明な場合は、それも正直に言うべきだ。
 現時点で早急な対応が必要なことがあるのであれば、その事実もすぐに伝え、憶測を生ませないことが最も大事なことだ。どんなに不名誉なことでも、事実を伝えることが記者会見だ。謝罪をするだけなら、記者会見など開く必要は全くない。無駄で無意味、むしろ心証を悪くする。
 きちんとコンサルに指導をされているのだろうに、金を払っている側なので、不都合な真実をどうやって隠すかを指導してくれる、悪徳コンサルを雇っているのだろうと思う。経営トップが保身に走ったら、目も当てられぬ。記者会見は、そんな経営トップの目を覚まさせる場であってほしいものだ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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