「真似」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 人はすべて模倣(モホウ)より、発展を遂げてきた。つまり「真似」である。子供が言葉を覚えるのは、親の真似をするからだ。文法から言語を学ぶ子供などいない。
 お稽古ごともそうだ。ピアノを習うのに、理論ばかり固めても、決して弾けるようにはならない。真似をして、弾ける気にならなければ、弾けるようにはならない。だから、先生が模範演奏をするのは、とても大事なことだ。ところが発表会で弾かない先生もいる。とても残念なことだ。
 仕事もそうだ。素直に先輩の真似をする子の方が、早く覚えて良く伸びる。斜に構えたり、独自色を出そうとする者は、たいてい挫折する。挫折してから、素直に「真似」をすればいいが、それでも独自色にこだわるから、また事故るわけだ。それじゃ、評価も上がらない。

 人の文化は、すべて模倣から始まる。最初に興味を持った曲を弾いたり、写したりして研究をする。ということは、既に真似の始まりだ。盗作ではなく、真似である。
 まずは素直に真似をして、方法論を学び、そこから導き出した解を、自分で試してみる。「真似」→「思考」→「実践」が、創造をする過程だ。だから、まずは「真似」から始まるのだ。

 新入社員は、まずは先輩を徹底的に真似ろ!言葉づかいや、仕事の順序は言うに及ばず、呼吸からしぐさまで、すべて完全コピーをするつもりで真似るのだ。そこから、仕事の「型」を導き出すことが出来る。
 最初から独自色を出すから、「型破り」になってしまうのだ。「型」を習得するまで、まずは「真似」をしろ!そのうえで型を破壊して行けばいい。
 型を破って、それを発展させられれば、初めて独自色が出て最初の「真似」の型から、離れていくことが出来るのだ。
 「守破離」の順序を間違えると、結局自分の人生をゆがめることになる。「急がば回れ」。最初はまず「真似」をしろ。それが新人全員の基本だ。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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