「誤解」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 誤解。それは間違った理解のことだ。また同時に、間違った理解をしていることに、気づいていないことも条件になる。とても困ったちゃんである。
 よく「誤解を恐れずに言わせてもらうと」という言葉を使う人がいる。個人的には嫌いな言葉だ。これは、自分の伝え方がまずかった場合の逃げの先手を打っているに過ぎない。要するに、人に気をつかっているのではなく、自分を保護するための言葉だからだ。表面的には、勇気を振り絞って言います。というようなニュアンスだが、実際は言う前から腰が引けている。私は逃げているのだと思って聞いている。

・収入が上がらないのはなぜか?「誤解を恐れずに言わせてもらうと」国税庁が発表している、民間給与実態調査を見れば、電力会社、ガス会社などインフラ関係企業に勤めれば、最も年収が高いことを、世の中の人は知ろうとしていない。職業選択の自由があるのに、平均年収の低い会社で収入が上がらないと嘆いていませんか?
 という人がいたとしたら、みなさんはどう思うだろうか?とても憤慨することだろう。そんなことを言ったら、他の職業を冒涜しているし、そもそも仕事をお金の為と定義しているじゃないか!と反論の雨アラレだ。誤解するようなことを言うほうが悪い。言いたいことを自分の意志でいうのであれば、誤解であっても反論を受け止めるのが、正しい姿勢だ。
・日本の借金が減らないのはなぜか?「誤解を恐れずに言わせてもらうと」プライマリーバランスを無視しているからだ。という人がいたとしたら、みなさんはどう思うだろうか?
 お前は国家の収支をお前の小遣いの延長で論じるのか!と憤慨されるだろう。信用創造も知らないのか!借金とは金融資産が多いということであって、サラ金に追われるようなことを言っているのではない!いや、何を言うか!政府が国債をボンボン発行するのが悪いのだ。将来にツケを回して、自分達が死んだ後のことを気にしていないだけだ。そんな政策は許せない!などと、賛否両論あるだろう。これらすべてを受け止められない者は、誤解は恐れて欲しい。誤解を招かない言い方を考えて欲しい。

 物事には銭のように表と裏の見え方がある。自分の見ている視点とは逆から見ると、誤解を招くようなことをしてしまうこともある。また、誤解をしてしまうこともある。視点は常に一方向ではなく、柔軟に変えていきたいものだ。誤解のすべてを悪いとは言わないが、出来れば、物事は正しい理解をして行きたいものだ。
 「誤解」をすると、誤解をした者が、理解のないバカ者と思われがちだが、伝え方にも同じだけ問題がある。誤解をなくすには、正しく伝える努力も欠かせないのだ。
 ここに嫌いな前言をつけるとこうなる。「誤解を恐れずに言わせてもらうと」誤解をなくすには、正しく伝える努力も欠かせないと思う。この文章、いったいどんな「誤解」を恐れているのでしょうか?「誤解」を恐れるなら、何も主張をしなければいいと思う。私は決して「誤解」も「反論」も恐れていない。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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