「慣れ」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
人はどのようなこともすぐ慣れる。緊張していた新入社員も、数日すれば慣れてきて、顔もほころんでくる。
免許を取りたての時に、ガチガチに肩をはって運転していた人も、慣れれば音楽を聴きながら、片手で運転するようになる。いつも何度も切り返していた駐車場も、慣れると一発で入れられるようになる。
不便で住みにくい街だと思っていたのに、慣れると悪くないと、引越しをためらうようになる。住めば都というわけだ。
人はどのような不便や不都合があっても、慣れてしまえば、すんなり適応してしまうものなのだ。良いことは、それでも良いだろうが、悪いことまで慣れてしまうところが、人の悪い部分でもある。
最初はドキドキが止まらない万引きも、繰り返しているうちに、慣れてきて何も感じなくなる。そして、もっと大胆な盗みを行うようになり、いずれ捕まることになる。
最初の発表会は緊張のあまり、頭が真っ白になって暗譜した音が飛んでしまったけれど、繰り返しているうちに、慣れてくる。気づいたら練習している時のように、スラスラと弾けるようになっていた。
最初は赤信号を無視するのは、ドキドキだったけれど、繰り返しているうちに慣れてきて、信号が変わる前に駆けだすようになる。
お客様と初めての打合せはドキドキだけれど、何度も会っていると慣れてきて、談笑できるようになってくる。
慣れることは、良いことも悪いこともある。一番大事なのは、前提を疑うことだ。慣れてきた時に一番怖いのは、慣れゆえの事故だ。他にも、いままで同じ慣れた仕事をしていたが、視点を変えると、もっと値段を上げられたことに気がついた。ここは必ずこうなると思っていたけれど、新たな視点で見ると、もっとよくできる方法があった。
慣れるということは、既にそれはルーチンワークになっているということだ。刺激もなければ、創造性もない。要するに価値も低くなる。常に価値向上を目指さない限り、右肩上がりで給与が増えるはずはないのだ。慣れていることから脱却し、前提を疑うことが出来なければ、淘汰されるのが、この星のおきてだということを、忘れないように。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ