「賞与」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
賞与の時季だ。習慣として賞与なるものがあるが、もう15年以上も賞与をもらったことがない私としては、無くても良い習慣だと思っている。そもそも会社は支給をしなくても良いものなのだ。それなのに、サラリーマン諸氏は当然支給されるものと思っている。
賞与は利益の再分配でなければならない。必ず支給されるわけではないのだ。労働分配率を決め、人が増えても減っても利益が多くても少なくても、みんなで稼いだ金額の何%を支給すると決めておけばいいものなのだ。月々の給与が高いと、賞与は払えなくなる。我が社は労働分配率が上がり過ぎて、正直もう払えない。
入社したての時は特に困る。続くかどうかもわからないし、まだ評価するほど働いていない。利益が余ったら、評価順序に沿って賞与を払えばいい。逆に月々の給与を削って賞与にしたければ、それも良い。どちらにしろ、賞与にも社会保険がかかるようになってしまったので、バブルの頃のような高額賞与はもう戻ってこない。
いまの会社では人数が少なく出来ないが、20人以上いる会社なら、賞与の決め方は以下の様にしてみてはどうだろうか?
基礎点は給与の等級で決めて、それに加算得点で順位を出し、序列を決める。労働分配率に沿って、支給できる基準額を決めて100%支給額とします。参考に、労働分配率は中小企業は60%前後と思われる。粗利率によっても異なるので、営業利益の15%と決めておくのが良いと思う。つまり営業利益が小さければ、賞与も小さくなるのだ。そのことを社員に伝えておけば、みんなの利益に対する気持ちも変化するだろう。
序列の上位5%およそ1人に200%支給。序列5%~30%およそ5人に150%支給。序列30%~80%およそ10人に100%支給。序列80%~95%およそ3人に80%支給。序列の下位5%およそ1人に50%支給にすると、予算額前後に収まる。最上位と最下位ではかなりの差が出るので、給与とは違い「賞」としての役割を果たします。
社長が決めるのは基準額の予算だけ。加算得点の内訳は、投票にします。企業理念を体現しているか?規則を守っているか?掃除をきちんとしているか?業績に貢献しているか?いてくれてありがとうと思えるか?など、自分視点で無記名投票してもらって順位を付けます。当然、自分に投票するのもありです。1位は何点、10位は何点と事前に決めておき、元々の等級得点に、投票得点を加算して全員の序列をフェアーに付けられます。得点は発表しても良いと思います。誰が一番賞与をもらい、誰が少なかったかも丸わかり。というのも、面白いと思っています。
安定したいサラリーマン諸氏には悪いけれど、経営者はだいたいこんなことを考えて、ひとりクスクス笑っているもんなんです。だから、賞与なんて当てにしないでくださいね。鉛筆なめて、気分で決める社長より、計算と投票で決まる方が良くないですか?
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ