「リーダーシップ」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 リーダーシップとは何であろうか?リードするのだから、人より優れて常に前にいる者なのか?役職や権力を使い、人に命令をする者だろうか?地位、立場、肩書、金銭、名声などを利用していると、それらが無くなったとたん、誰もあなたにはついてこない。これらの権力を使って命令するということは、逆にリーダーシップを放棄することになるのだ。

 優れたリーダーは何もしない。何でも部下の提案を受け入れる。など、色々な事を言う人がいる。有名なのが幕末の長州藩主、毛利敬親(モウリタカチカ)。部下がしたいということはすべて「そうせい」(そうしろ)と言うため、「そうせい侯」などと揶揄されたそうだが、結果的に明治維新を加速させた立役者でもある、自分が手を出さないリーダー像だ。
 アメリカのコリン・パウエル元陸軍大将で、元国務長官が著書で「私は35年間の軍隊経験で、人に命令したことはない。出来るだけ丁寧に伝える方が、はるかに良いことを知っているからだ」と書いている。

 リーダーシップを権力や腕力と混同してはならない。真のリーダーシップとは、「従わない自由があるにも関わらず、人々がついてくること」だ。では、人はどのような人にあなた方はついて行くのか?そこでも勘違いが起こる。カリスマ性がある人が、リーダーであると思う人が多い。ところが、そのカリスマ性のあるリーダーは、企業が不祥事を起こすと、何の役にも立たない場合や、パワハラやセクハラで訴えられるようなことも、しばしばあるのは事実だ。逆に、偉大な企業を創った者や中興の祖と言われる人で、カリスマ性のない人が多いのも事実だ。
 リーダーシップは、明確な目的を示し、実行させる仕組みを作れる者だと思う。そうすると、正しいことが言えて、より良いアイデアが採用され、人を責めずに仕事での成長を目指す組織が出来上がる。そんな中でリーダーは、やるべきことの方針を示すもので、どうやるかを従業員に考えさせ、実行させる者でなければならない。人々を感動させる演説も不要だし、誰にも負けないような技術も必要ない。ただ、全体のこと、未来のこと、人類の発展を考え、より良いことのための判断がフェアーに出来る者。公私混同をせず、1円もごまかさない公明正大さがある者。それこそが、真のリーダーシップではなかろうか?
 人は間違いを犯す。そうしたら、素直に謝って修正すれば良い。とかく何かに優れてリーダーの地位を手に入れたものは、自分の過ちを認めない。そして、人のせいにして逃げるのだ。判断が遅いのも、判断を覆すのを怖がるのも、リーダーの器ではない。間違えてでも早く決断するのがリーダーであり、その責任を負うのも、リーダーの務めだ。そして、傷が浅いうちに修正をする判断を行うのだ。そんな人になら、人はついて行きたいと思うだろう。いさぎよく、ウソをつかない。とても単純なことだけれど、難しいことが出来る者。それをリーダーシップという。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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