「金を貸す」
おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。
「金を貸すと、同時に友達を失う。金を借りると、一生借り続ける。金を恵むと、憎まれる。金を恵まれると、憎くなる」
冒頭は私の言葉だが、シェークスピアも似たようなことを書いていたと記憶している。「金を貸すと、友を失う。金を借りると、節約をしなくなる」だっただろうか?私は3度失敗をしている。
学生の頃の友人が、卒業後に彼女のいる大宮へ引っ越した。私はウィーンへ行く為夜勤の仕事して、貯金に余念がなかったころだ。突然、その友人から電話があり、たまには大宮に遊びに来ないかと言われた。私は懐かしく思い、すぐに車に飛び乗った。その日は友人のアパートに泊めてもらい、一緒にパチンコへ行き、酒を飲み、タバコを飲んで乱痴気騒ぎをしたのを覚えている。
数日後、また同じ友人から電話が来た。何事かと思うと「実は車で事故を起こしてしまった。悪い15万貸してくれ!」と言われた。私からしたらそれは大金だ。だが、困っている友人を助けようと、私は彼の指定口座にお金を振り込んだ。
しかし、それ以来彼から連絡が来ることもなく、私から連絡しても電話は通じなかった。当時は携帯電話が普及していない頃だ。固定電話がつながらないと、連絡のしようもない。メールなどもない時代だ。
負い目を感じた友人は、私に合わせる顔がなくなったのだと思う。良かれと思って行った情けだが、結局私は友人を失ったわけだ。
以前に、私が火事を起こした(2022年5月30日「強い人」)ことを書いたが、一緒に火事を起こし、一緒に消し止めた仲だっただけに、信頼は厚いと思っていたので、正直ショックだった。これは、私の心の弱さのせいだと思う。知っていながら、失敗をしてしまうとは。知らずに失敗をする者よりも、質が悪い。
以来、私は友人に金を貸したことは一度もない。貸すくらいなら、奢った方がましだ。借りるのも同じだが、確実に期日に返せる金額を借りるべきである。その時に持ち合わせがないなど、のっぴきならない状況以外は、貸し借りは行わないことだ。金額に関わらず。それが私の哲学だ。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。
シンジ