「模倣」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。

 この世の芸術や技術、文化などあらゆることはすべて「模倣」から出来ている。独自性や差別化などと言うけれど、完全なるオリジナルなど正直完成品とはならないと思っている。クリエイティブなことを一度でもした方なら分かると思う。設計という仕事も、作曲という趣味も相通ずるものがある。
 私が始めて作曲したのは高校生の時だ。正直、聞けた曲ではなく、まったくなってない。そこで、先輩作曲家の楽譜を読み漁ることにした。要するに模倣することにしたのだ。それらを繰り返していくうちに、それなりにマシな曲が書けるようになっていった。だから、私の師は、モーツァルトやショパン、ベートーベンやシューマンということになる。それを「真似している」という人がいるけれど、正直気持ちは良くない。賞賛のつもりで「誰々の曲みたいでいいね」と言われても、正直うれしくない。模倣はしても、自分の曲は自分のだから。書き写したわけじゃない。似ていても、考えたのは自分。

 学生時代はカンニングすることは許されていなかった。授業は同調圧力で全員を量産ロボットに教育しているのに、試験では個性を出せということだ。調べたり、人の回答をのぞいたりすることはフェアーではないと教わった。
 ところが、ビジネスにおいては何を駆使して調べても、カンニングペーパーを使用しても問題ない。正しい回答に早くたどり着くことの方が重要だ。
「学生の時に教わっていたことは、社会に出てから役に立つことではなかったのか?」そう思える部分の一つだ。私が行っていた公立の学校では、社会に出てから役に立つ知識はあまり教えてもらえなかった。使えるのは四則混合くらいのものだろう。
 まあ、学校の都合などどうでもよい。とにかく、ビジネスにおいては、良いことはどれだけ真似しても良いということだ。特許など特別な権利が守られているものを侵害しなければ、自由競争が許されている世界だ。私のような零細企業が、一部上場企業にケンカを吹っ掛けたってなにも問題はない。そして、どちらが勝つかも、やってみなければ誰にも分からないことだ。ビジネスとは何と楽しいことであろうか!「模倣」大いに結構。良いやり方は、真似るべき。良い考え方も、真似るべき。

 私の考え方も、すべて経験から来ているわけじゃない。あらゆることを経験するには、人の人生はあまりに短い。多くの本を読み、多くの人と話し、良いと思う方法や考え方を「模倣」して、今日の私や我が社が存在しているのだ。そして、それで良いと思っている。だから私は隠し事をしない。自分のやり方や考え方、何もかも公開している。公に開けない会社では、公に響く会社にはなれないのだから。誰に「模倣」されても、文句なんてないよ。使えるものは、どんどん使ってください。私も良いことはパクリます。

 いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

シンジ

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