「妻」

おはようございます。
公響サービス、代表のシンジです。今日で1,007日目です。

　日本人男性にとって、「妻」とはどういう存在なのでしょうか？自分の親を含め、私が知っている夫婦をかえりみて見ると、オーストリアで会った夫婦のありようとは、大きく違うってことだけはよくわかる。これは、何が正しいか、何が間違っているかという話しではない。感じ方は人それぞれだと思う。

　団塊の世代の日本人男性は、「妻」に対して不誠実な人が多く感じる。当然、浮気をするという意味ではなく、最も多く感じるのは「感謝をしない」ことだ。こう言うと必ず、「感謝してるよ！」という人がいるが、その人は毎日「妻」に対して「ありがとう」と言葉にしているだろうか？私はそんな人を見たことがないし、聞いたこともない。
　人の世は「言葉」で出来ている。言葉にしないことは、伝わることはないと思った方が良い。察してくれ！というのは、体の良い甘えでしかないというのが世界の常識だ。それを、言うことが出来ない日本人男性は、世界的に見ればほぼクソである。欧米人からすると、なぜ女性が我慢しているのか？離婚しない理由がわからない。そう思うほどにクソだという事実を知るべきだ。
　私の父は絵にかいたような亭主関白で、母のことを名前で読んだことなど無い。いつも「おい！」だ。名前が「おい」なのでもなく、主語を略すでもなく、単に父の中で「おい！」と呼べば、母が答えるというルールになっており、母はそれに三つ指をついてひざまずいて答えていた。まるで奴隷だ。子供の頃は、大きくなったら、母を解放してあげようと本気で思っていたものだ。だから小学校に上がる前から、洗濯や料理、ゴミ出しなどの家事を率先して行ってきた。だから、いまでも家事は苦にならない。代わりに兄はまったく出来なくなった。兄は味噌汁すら作れない日本人男性の鑑（カガミ）のような人物だ。

　10月にある人が言っていた。「これからは毎日妻をハグするようにします！」その言葉に、周りの人は驚き、茶化しつつも「オレには出来ない！」と笑っていた。私にはまったく理解が出来なかった。だって、好きで結婚したはずですよね？なぜ宣言する前に、毎日ハグしていなかったのかが、まったく理解が出来ないのだ。それでは、普段はどうやって相手の気持ちを確かめていたのだろうか？
　家に帰って、夕食を出してくれたら、ほおにキスをして「いつもありがとう」と優しく抱いてあげれば良いだけのこと。欧米人は普通にこれをやっている。23歳からそういう夫婦を見てきた私は、自分の親が特殊なのかと思っていた。ところが、日本人男性に問題があることが分ると、正直男というものが自分を含めて嫌いになった。
　よく聞く話だ。「妻と話すことがない」「妻と一緒にいると疲れる」「妻には邪魔者扱いされるから、一人で出かける」「妻の話しは最後まで聴けない」など。逆にいうと、「妻」はみなさんにとって、いったいどんな存在なのですか？一緒に出掛けず、話しをしないで、心が通じるわけがない。子供がいるから、仕方がなく仮面夫婦をしているのですか？本音が知りたい。まあ、知ったところで理解はできないと思う。

　私は家内には隠し事なく何でも話していたし、家内の話しもよく聞いていた。毎日キスをしていたし、結婚して10年はお風呂に一緒に入っていた。子供がいると、妻は不要な物になるのだろうか？私には子供がいないし、心情が変わるポイントがつかめない。しかし、確実に言えることがある。そもそも、男性側から結婚を申し込んだ人が、ほとんどではないのですか？その自分の言葉に、誇りと責任はないのでしょうか？もし、それがお金と思っているのなら、その人の矜持（キョウジ）は金で買えるということですよね？私には1mmも理解が出来ないことです。
　単純に「妻」を尊敬し、感謝し、慈しむ、愛することが、それほど恥ずかしいことでしょうか？私からすると、「妻」をないがしろにし、愛することを恥ずかしがっている日本人男性の方が、恥ずかしい人間にしか見えません。みなさんはどう思われるだろうか？
　本当は日本人男性諸君も、「妻」に感謝し、尊敬し、愛しているのだろう。しかし、それをどう表現したらよいのかを知らないのだと思う。子供の前ですることではないように思っているのかもしれない。私は、むしろ子供の前で仲の良いところを見せるべきだと思っている。子供は「ああ、うちの両親は愛し合っているんだ！」と安心するはずだ。決して恥ずかしいことではない。だから、これからは察して欲しいという甘えは無くすことだ。
　もし、日本人男性の「妻」に対する態度が変わらないのであれば、日本という国に未来はないと思っている。未来が変わることを祈ります。

　いつも読んでいただき、ありがとうございます。本日も皆さんにとって良い一日でありますよう、祈っております。

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シンジ