クレジットカード利用伝票の解説 - ①問題提起

はじめに

クレジットカードで買い物をする際、会計時に誰もが必ず受け取るクレジットカード利用伝票(以下レシート)。皆さんはレシートに表記されている情報にどのくらい目を通したことはありますか?

お店のPOSレジ(以下レジ)で会計が終わった後、
①お店の不要レシート入れ(四角い回収箱)にその場で捨てる方
②家には持ち帰るものの、内容は確認せずにゴミ箱に捨てる方
③家計簿作成用に一定期間保管して、カードの利用明細と照合が終わったら処理する方など様々ではないでしょうか。

>余談ですが、筆者は①→②→③の順でようやく今に至りました (´・‿・`)

本テーマではそんなレシートの中身を取り上げ、皆さんの要望に応えつつ全容を徹底解説しようと思います。

いきなり解説に入る前に、先ずは筆者がレシートの中身を取り上げようと思った背景を2点お伝えします。

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その1:All In One型の決済端末の台頭により、レシート表記の乱立が予想される為

クレジットカード、Suica、PayPay等、日本には多種多様の支払手段が存在しますが、これらをお店で処理する機械は決済端末と呼ばれています。

日本国内には「据置型」の決済端末が普及していましたが、ここ数年「All In One型」の決済端末が急速に普及しており、勢いが止まる気配はありません。

詳細については別の機会で紹介予定ですが、特徴をざっくり比較すると以下の通りです。

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このAll In One型端末はセルフレジへの取り付けが可能、かつ多種多様な決済手段に本体1台で対応できるメリットがあり、キャッシュレス対応したいお店の潜在ニーズをばっちり捉えています。

皆さんもセルフレジを導入しているお店で見かける機会はかなり増えたのではないでしょうか。


ところが従来の据置型端末とは異なり、このAll In One型端末にはプリンタ機能が実装されていないケースがほとんどです。

その代わり、All In One型端末とケーブルで接続しているお店のレジから、レシートが全て出力されるようになりました。

実は我々が受け取るレシートの表記やレイアウトは、お店が使っているレジの仕様に依存しています。

従来の据置型端末独自の仕様のおかげで、今まで意識せずに確認できていた取引日時や支払金額が、今後は瞬時に確認できないあるいは印字されていない恐れさえあるのです。


お店のニーズも年々高まっており、保守期限切れ間近の据置型端末から、All In One型端末への置き換えがさらに加速することが予想されます。

メーカーが開発するレジによって当然仕様はバラバラとなる為、レシート表記の乱立が今以上に目立つようになるでしょう。

我々消費者もレシートに表記される内容の最低限の知識は押さえておきたいところです。

その2:レシートには購入時の取引履歴が表記されており、万が一の返品時に欠かせない為

お店のレジによって、レシート表記が異なることを紹介しましたが、All In One型端末ではさらに厄介なことにレシートの枚数、伝票のタイトル、文字のサイズ感もバラバラなのです。

領収書とカード利用伝票が1枚にまとめて出力されるもの、領収書とカード利用伝票が別々に出力されるもの等、我々のレシート管理も今後少しずつ面倒に感じる機会が増えそうです。


実店舗で商品を購入した数日後に、商品を返品した経験のある方は多いのではないでしょうか。

お店によって返品ポリシーは異なりますが、返品の際には購入時のレシートとともに購入時に使用したクレジットカードの持参が必須のケースがほとんどです。

お店のレジ担当は、我々が提示するレシートに表記された取引履歴とクレジットカード情報をもとに返品処理を行います。


残念ながら、誤って購入時のレシートを破棄あるいは別のクレジットカードを持参してしまった場合、お店が返品を受け付けないケースがあります。

我々消費者のレシート管理ミスや認識相違により、必要な時に返品が出来ないケースが増えるのは避けたいところです。

最後に

以上、気になっている人はまだ少数かもしれませんが、個人的に今後のキャッシュレス化の普及により、我々消費者へのインパクトが大きいと危惧していることを紹介しました。

今後、我々が会計時に受け取るレシートに表記される内容をきめ細かく取り上げ、それぞれが具体的に何を意味するのかを徹底解説していきたいと思います。

基本編と応用編に分けて解説していく予定なので、皆さん是非活用してください。

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