トリ

文章を書いたり舞台の脚本を書いたりしています。 特技はてじなと球を投げること。HSPと躁うつを運用中。94年生

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マガジン

  • とらねこ村<トランスミッション>

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    あなたと作る共同マガジン。総勢4000名が関わる大規模マガジンに成長中。グループ合計で参加者1,500名、フォロワ数2,500名、約18万記事が収録中。🥕コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🥕マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね。

  • 官能

    官能を書きます。R18。

  • 2023年4月の記事

    2023年4月の記事まとめ

  • トリの経歴

    僕の人となりがわかる痛々しくて恥ずかしいエピソード・経歴集

  • 付き人日記

    プロ奢ラレヤーに呼び出されてインフルエンサーの付き人をすることになった話。

最近の記事

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あなたのしにたいは、どこから?

海と山に囲まれた田舎の中学を卒業してすぐ 僕は東京に行きひとり暮らしを始めた。 中学は引きこもっていてほとんど行っていない。 人と話す機会もなく、コミュニケーション能力が小学生で止まったままひとり上京して生活費と通信制高校の学費を稼いだ。 思春期に誰とも関わらずにプライドだけがめきめきと育ち、そのまま現在に至る。 友達が出来ては距離感をおかしくさせて縁を切り、 仕事を始めては群れのノリに耐えきれずほぼ全て1年以内にバックれ 恋人には負の感情を出すことができず、結局誰とも

    • 鬼イキリ地獄

      学ぶことが好きだ。 元来、見栄っ張りで恰好つけな僕は、好奇心はそんなにないけど知識欲は結構あるほうで、もう人生の半分をyoutubeを見て過ごしている。 そこで色んな知識を浅く広く得ていくので、「物知りだね~」と言われることもしばしばあるのだけど、人生において、何かに長く熱中したことがほとんどない。 ここにすごく引け目を感じている。 「やりきった」と感じることが今まで一度もなく、いつも途中で「これじゃない」と思ってやめてしまう。 熱中が続かない、とも言える。 ずっと

      • ともだち

        育ちの良い友達がいる。 都内の一等地に生まれ、当然のように学校は私立で、就職先は大企業。 親から真っ当な愛情を存分に受けた彼は、騙されやすく素直な性格をしている。 ただその分、ピュアな残虐性も持ち合わせていて、学生時代は同じラグビー部の同級生を寄ってたかってイジメていたという。 彼としてはキツめのイジリだったらしいが、それも相手が傷ついているんだと分かれば、自分を省みてすぐに謝りにいった。 良くも悪くもまっすぐな彼は、傍から見て、至極真っ当な成長をしているな、と思う

        • いなくなるな 椿姫

          この世で最も愛している人が、病によって目の前で死にかけています。 さて、あなたはなんと声をかけますか? …いや、 その人は、あなたになんて声をかけましたか? その愛しの人は、最後の力を振り絞って、あなたにどんなことを囁きましたか。 今までの感謝と、お礼でしょうか 死にたくないと、もがいたでしょうか それとも、あなたのこれからを案じたのでしょうか。 ヴェルディのオペラ「椿姫」のラストシーンは、その全てだった。 あますことなく、圧巻だった。 チケットが余っちゃった

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        記事

          片思いと、元気のもと

          今年の1月から、毎日文章を書いてきて8か月。 2週間全く書かなかったことは初めて。 なんだか不思議な感覚だ。 舞台の千秋楽が終わった後の虚無感に、1ミリだけ似ている。 当時客演で出た劇団では、本番の4か月くらいに顔合わせで集まり、それから週に4回集まって稽古をし、ものすごい密度で仲良くなり、公演までを駆け抜ける。 「もう明日から、稽古場に集まらなくていいの?」 「もう皆と会えないの?」 今までの日々がいきなり溶けてなくなって、いつもの日常に戻っていく、あの感覚に。

          片思いと、元気のもと

          人に優しく、自分にもっと優しく。

          これは僕の好きなyoutuber東海オンエアのリーダー、てつやの座右の銘なのだけど(おそらく元ネタは小池一夫) 実際僕に「自分に優しく」という言葉をかけてくれたのは、とある友人だった。 僕はそのときひどく、 とてもひどく落ち込んでいた。 「人のことが好きになれない。もうダメだ。」 「どうした」 「会えば会うほど、嫌いなところばかり目についてしまうんだ。 減点方式でしか人を見れない自分が嫌だ。」 「別に、そんな好きで好きでたまらない人なんて生きてるうちに何人も出会わ

          人に優しく、自分にもっと優しく。

          歌うように話し、踊るように歩いて、歌詞と共に恋に落ちる

          キューバ。 そこは一年中暖かく、ビーチと自然に囲まれたカリブ海の真珠と呼ばれている。 僕が最も行ってみたいと思う国だ。 そこにこんなことわざがあるように、街中ではいたる所から陽気な音楽が聞こえ、ラム酒を飲み、葉巻をふかせ、昼夜問わずサルサやルンバを踊る人びとがいる。 どこからどう考えても最高だ。 それだけでものびのびとした国民性が伺える。 僕はラテンの音楽が好きだ。 ラテン音楽は大抵、底抜けに明るい。 底抜け。 これも僕の好きな言葉だ。 底抜けに明るい音楽で

          歌うように話し、踊るように歩いて、歌詞と共に恋に落ちる

          人とつながりたいのち、つながりたくない。ときどき清潔。ところによってしね。

          部屋の電気をつけると、床がカラフルに染まった。 ゴミの入った白いビニール袋、敷きっぱなしのオレンジのヨガマット、真っ青なジーンズ。 その上にはスナック菓子やアイスの食べ終わった袋と空のペットボトル、コンビニ弁当の容器が無限に散乱している。 フォトジェニックに映らないのは賃貸の安っぽい蛍光灯のせいだ。 たまたま用事で家に来た友人には 「俺の人生で見た空間史上一番汚い」 と言われたし、流行りではない何か別の感染症を気にしたほうがいいなと思うくらいには不潔だった。 季節は夏

          人とつながりたいのち、つながりたくない。ときどき清潔。ところによってしね。

          きみはいたほうがいいよ

          エンドロールでこの曲を聴く為だけに、映画館に行った。 そんなことをするのはおそらく、後にも先にも、これっきりだと思う。 山口隆の声で 「君はいたほうがいいよ」 と叫んだMCの直後の、あのイントロ。 熱い。 まっすぐな曲調に非常に弱い上に、普段歌詞など入ってこないはずが、途中繰り返すこのフレーズだけは脳に直接響く。 このサンボマスターの新曲「Future is Yours」が映画の主題歌だということを知って、ぼくは 「この曲で入るエンドロールが見たい!」 とい

          きみはいたほうがいいよ

          「ごめんなさい」が言えない僕と、ビーチですれ違ったよく知るあいつ

          今年の夏は海に2回ほど行った。 海はお盆をすぎると急激に人が減る。 滑り込みでギリギリだ。 普段は自室のカーテンを閉め切り、日が高いうちから照明を暗くして、ヒーリングミュージックをかけてパソコンを鍛高譚譚譚するところから一日が始まる。 この大都会の中で、いつもと同じ、視界の狭い景色。 海はいい。 どこまでも青と青が続いていて、世界の一部になれたような気がする。 海岸に近づくにつれて民家が減っていって、開けていく景色がたまらない。 毎年わざわざ遠くまで行くのは、こ

          「ごめんなさい」が言えない僕と、ビーチですれ違ったよく知るあいつ

          死する友人にささやかな祈りを。

          友人が、この世界からいなくなる。 それは突然のことだ。 急に連絡が途絶えて、 彼女の家にお中元を届けたことのある別の友人に住所を聞き直接家を訪ねると、彼女はもうこの世にはいなかった。 ーーーーーーーーーーーーー まもなく、この人↑と出会ってから1年になる。 この友人は僕がどれだけ鬱で落ち込んでる日でも 「大丈夫大丈夫! 私なんか昨日クレジットカード失くしてるし!」 と励ましてくれる陽(能天)気な女なのだが、先日渋谷で会ったときに彼女は寝不足だったらしく、翌日l

          死する友人にささやかな祈りを。

          うつは甘えか、甘えはうつか

          部下が、会社に来なくなった。 出勤時間を2時間ほど過ぎたころ、俺の携帯電話に着信があった。 「起き上がれません。もう無理です。すみません。」 そう言い残して、あいつは俺が話している途中で電話を切った。 何日か経って、人事部の人間が言うには、どうやらうつ病だったらしい。 …また「うつ」か。 正直、都合の良い話だよな。 自分の根性の無さに病名をつけるなんて。 なぁ、ずいぶんと良い逃げ道を見つけたじゃないか。 その蓑の中はさぞ快適なんだろうよ。 以前、営業部の課長

          うつは甘えか、甘えはうつか

          109でギャルに服を売ったら鬱になった話

          古の夢を見た。 地下にある派手めなアパレルショップで店内を物色していた僕は、ギャルに囲まれて「接客」を受ける。 「そのTシャツめっちゃかわいーですよね~!今お客様が履いてるジーンズにぴったりですよ~」 僕は目を合わさないように下を向くのに必死になる。 なるべく声も出したくない。 アッソウスカと声を置き去りにし、光の速度で立ち去る。 店を出て7,8メートルしてそっと振り返ると、ギャル達はRPGのモブキャラみたいにハンガーラックの迷路をうろうろしながら「イラッッシャイマ

          109でギャルに服を売ったら鬱になった話

          いつも、何度でも。

          最近よく見るお気に入りの動画がある。 フランス人の歌手Pommeさんが、ジブリ音楽のカバーを歌っているパリのライブ映像である。 絵画の中の人のような顔立ちをしていて、声は職人が丹精込めて作り上げた楽器のようだ。 気が付いたらいつも、何度でも聴いてしまう。 3年ほど前に出演したこの映像が日本や中国で広まり、知っている人もいるかもしれない。 声がクリアに聴けるからこの映像もとても好き。 心の琴線に、触れるどころの騒ぎではなく、彼女は僕の心の大切な琴線をウッドベースかな

          いつも、何度でも。

          「ごきげん」の為のデータ収集

          めがでました。 ふたばがでました。 最近、アサガオを観察するように、自分の観察をしている。 観察というか、自分のデータをとるようにした。 久しぶりに紙に文字を書いている。 謎の動きだ。 日記ではない。 感情が動くことがあればnoteに書くし、 僕は基本的に日記は見返さない。 前に前に進む男じゃけの。 わっしゃ。 内なる菅原文太が出てしまった。 武井壮は陸上で日本一になる為に、外気温・室温・湿度・気圧・風向き・体温を1日に6回数え、睡眠環境の観察を6年間欠かさず記

          「ごきげん」の為のデータ収集

          Oliviaを聴きながら

          僕のフォローして下さる方の中には、才能のある人がたくさんいる。 とっても嬉しい。 子気味良いリズムで、楽しく読ませてくれる文才をもった人。 心知れた旧友に話しかけるように文章を書ける人。 重苦しい内容でも気持ちよく読めてしまう正直な人。 美しくて、色気が籠った文章を書ける人。 あーたですよ、あーた。 いつもありがとうございます。 以前よりもフォロワーさんの記事を読むことが増えて、こんなにも才能のある方に読んで頂けているのだなぁ~ としみじみ思う。 毎日投稿

          Oliviaを聴きながら