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エッセイ(クレヨンしんちゃん)

 昨日、しんちゃんの映画を見にいった。
 今やっている恐竜のやつ。

 甘い系のポップコーンと、人数分のソフトドリンクを買い、劇場内に入ると、すでに最新映画の予告がはじまっていた。

 予告が終わり、それから本編が上映されるまでの間(劇場内のライトが消灯する直前?)、なにか手違いがあったのか、数分ほど、何も上映されず、スクリーンが真っ黒になっている時間があった。

 ポップコーンをぼりぼり食べる音。ソフトドリンクをすする音。
 こどもの咳払い。なかなか始まらない本編。

 まだかなぁ…と、
 何も映っていない真っ黒なスクリーンを見つめていると、その下に、登壇できるステージがあることに気づいた。
 ステージに上るための階段もある。

 それを見つけて、

「まさか、サプライズで声優とかオズワルドとか登場しないよな…」

 と、ありえない想像をしてしまった。
 地方のガラガラの劇場で。

 今思えば、あの瞬間がいちばんドキドキしていたかもしれない。

 
 ちなみに、本編はそれなりにおもしろかった。

 ただ、集中力がなくなったのか、ちょっとだけ作品を見る目が肥えたのかわからないが、上映の途中、ちらちらと時計を気にしてしまった。

 あと、映画を見る目線が、ときどき、しんちゃん(子供)じゃなくて、ヒロシやみさえ(親)になっていた。

 「家、壊れたけど大丈夫かな…」とか、「ここはあえて叱らないのか…さすがヒロシ…」とか。

 そんなこんなで、世代を超えても、ちゃんと共感できるところがある、しんちゃんはやっぱり良い作品だなぁと思った。


 そのあとは近くのイタリア料理屋に夕飯を食べに行った。

 ひさびさに行ったが、安くておいしい。

 なぜ長い間行かなかったのか、不思議なレベルだ。

 これはイイ発見をした、と思った。
(夏休みの大発見ランキング暫定1位)
 
 忘れないうちに、また行こうと思う。


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