エッセイ(ラーメン)
先日の京都旅の時、京都駅で、久しぶりに外食でラーメンを食べた。
値段は千円ちょっと。ワンタンが入ったやつ。
(小麦粉とか材料費高騰のせいか、ずいぶん高くなった…)
ちょっとピリ辛で、なかなかおいしかった。
そして、サッと出てきて、サッと食べられたので、とても助かった。
(なるべく早く帰りの電車に乗れたら、と思っていた)
それにしても、ラーメンって美しいなと思う。
どんぶり一杯に、いろんなものを集約しているからだ。
定食やコース料理なんかだと、小鉢やお皿がたくさんあって、それはそれで満足感があるし、色々楽しめる感がある。
でもラーメンは(餃子とかサイドメニューもあるけど)、どんぶり一杯でだいたい完結してしまう。
大将がその一杯のどんぶりに、すべてを込める。
麺、スープ、チャーシュー、ネギ、魂、政治への怒り、幼い娘への愛、など。
そんな潔さや『コンパクト感』が、すごく美しいと感じるのだ。
同様に、他にも、お弁当やランチプレートも好き。
食べ物以外にも、コンビニ、ショッピングモールも好き。
(一か所にいろいろ集まっているので、移動するのも楽)
スペースをたくさんとって、数を増やして・・・というより、小さく、一か所にまとめて・・・というほうが好きなのは、小さな島国で育った国民性なのか。
(ミニマリストが流行するのも分かる気がする)
理屈は抜きにしても、一杯に凝縮されたラーメンのどんぶりを見て、その美しさというか、純粋に心惹かれるものがあるなぁ、とあらためて感じた。
大将を見習って、私も身の回りに一か所にまとめられるものがないか、探してみようと思います。
(家の中とか職場とか散らかりすぎて、めっちゃある…)