エッセイ(人間ドック)
先日、妻と一緒に人間ドックを受けてきた。
※たまたま、職場の健康診断と、かなり近い日にちになってしまった…
もともと、こういうたぐいの検査は抵抗があったが、年々、嫌いではなくなってきた。
昔は苦手だった注射も、いつしか怖くなくなった。
これが年を取る、ということだろうか。
しかし毎回思うのだが、バリウム(胃がん)の検査ってやつは、かなりの非日常である。
・まず、胃を膨らませる謎の薬と、白い液体を飲まされる。(液体もそれなりの量)
・こみあげるゲップをがまんする。(とにかくがまん。がまんやで。)
・別室にある可動式の機械にのせられ、司令部による的確な指示のもと、いくつか謎のポーズをとらされる。
といったぐあいに。
しかも、その機械も、絶叫マシン一歩手前くらいのキワどい角度に傾くので、そなえつけの安全バーをしっかり握りしめるのだが、
「コレ、腕力のないおばあさんとか大丈夫なのだろうか・・・」と毎回思う。
※いろいろ調べると、だいたい老人の場合は内視鏡検査のほうをおススメしているようだ。
ちなみに、機械の上をぐるぐる回らされてる最中に、ふと、映画「メン・イン・ブラック3」に出てくるウィル・スミスがぶち込まれた回転装置を思い出した。
そんなこんなで、無事に検査が終わった。
お会計をすませたあと、病院からのサービスで、地元のパン屋の美味しいパンを3個ずついただいた。
(毎回これが楽しみだったりする。しかし結構なボリュームである。もしや、太らせてまた来院させる気では・・・)
いつかは死ぬ身、とは思いつつ、
あちこち体を検査されると、何だか安心する。
(少し健康になった気すらする。検査してるだけで、結果は何も変わってないのにね)
そして、まだまだ小さい我が子を見ていると、せめて、こやつらが成人するまでは、健康体でおらねば、と思う。
毎回、運動不足を自覚しつつ、「やっぱ、もっと散歩(運動)しないとなぁ〜」と思いながらも、今もなおソファにトドのように寝そべり、あてもなくスマホをいじっている、ダメな私なのであった。