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エッセイ(観葉植物)

 パキラ、ガジュマル、サボテン。
 我が家には、いくつか観葉植物がある。

 そうなったきっかけは、とある日、
妻が「観葉植物を家においたほうが運気が上がるらしいよ」的なことを言いだしたからだ。

 それ以来、ホームセンターで気に入った子を購入し、少しずつ家に置くようになった。

 運気うんぬんは置いといて、観葉植物を見ていて思うのは、「やはり植物はいい」ということ。
 視界に入るだけで癒される。心が落ち着く。

 テレビでアホな瞬間(ハリウッドザコシショウの芸etc)を見ていても、
 テレビの真横においてあるパキラちゃんを見ると、それだけで心が浄化される気がする。

 ちなみに、自然の少ない街中で暮らしているせいか、植物と触れ合う機会はなかなかない。
(家の近くの公園くらい)

 でも、家の中に観葉植物があると、
 なんだかそれ自体が『小さな公園』みたいな感覚で、手軽に植物を眺めたり、触れ合ったりできる。

 しかも、ほとんど手入れしなくてよい。
(ここ重要!!種類にもよるだろうけど)

 わからないけど、盆栽もこんな楽しみ方をするんだろうか。


 二十代のころとか、昔はこんなこと考えもしなかった。

 家の中を、机やらパソコンやら本やら『モノ』でそろえたいのに、
 どうして『イキモノ』を紛れ込ませないといけないの?という感覚。
(生物というより植物ではあるが)

 でも今はむしろ、家の中の『モノ』を減らして『イキモノ』を増やしたい、という感覚になっている。

 このままのペースで増やし続けたら、家の中がジャングルになってしまうけど。

 さいきん、仕事のことでいろいろあって、私の心はすさんでいる。

 でも家の中のパキラちゃんたちは、おかまいなしに(いい意味で)、
 あいもかわらず、おだやかにこちらを見守ってくれている。

 そんなマイペースな観葉植物を見て、自分も、気張らず自分のペースでやっていこう、と思わされる。

 ありがとう。観葉植物たち。
 私たち人類は、昔も今も、植物に支えられています。

 やっぱり家の中がジャングルになってもいいから、がんばって仕事して(お金を稼いで)、
 もっと観賞植物を増やしてこう、と思った今日この頃でした。


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