2100年の世界人口―中国の人口は6億3,300万人に減少し、経済圏は中央アジア~アフリカにシフトする
2024年7月11日に国連は2024年度版の「世界人口推計」を公表しました。
詳細はこちらに掲載されています。
このうち“World Population Prospects 2024”が該当の資料です。
世界人口は2024年の82億人から2080年代半ばには103億人でピークに達する見込みです。その後は人口が減少することが予想され、世界人口はピークアウトします。
国別の人口推計を抜粋したのが下表です。
2024年時点で人口1位のインドは微増のまま1位を継続。
3位の米国は増加するものの順位は6位に。
4位のインドネシアも微増するものの順位は8位に下がります。
一方、2024年時点の5位パキスタンと6位ナイジェリアは、2100年までに人口は2倍になり、順位はそれぞれ3位(パキスタン)、4位(ナイジェリア)に上がります。
ちなみに、2100年の5位は表示していませんがコンゴ(4.3億人)です。
さて、人口が急激に減少するのが2024年時点の2位中国です。
中国の人口は2100年には2024年から55%減少し、6.3億人です。
ただ、元々が多いので2100年時点でも順位は2位を継続しています。
中国は一人っ子政策による出生率の抑制、その後も教育費の負担で出生率は回復しません。
人口規模は経済圏の規模を表します。
つまり、経済圏は将来的に欧米、東アジアから、中央アジア~アフリカに移っていくことを意味しています。
中央アジア~アフリカは紛争が多く、政治的にも安定していません。
でも、このエリアに進出しないと将来的な利益は見込めません。
分かっていても……いつから本格的に進出するかが難しいですね。