不動産投資におけるアセットタイプを理解しよう(その1:レジデンス)
今回は不動産投資に関する解説です。
投資対象となる不動産には様々なタイプがあります。
今回はアセットタイプについて説明しようと思います。
なお、ここで説明する対象はプロ投資家や不動産が投資対象とする不動産です。実需で売買される戸建や分譲マンションではありません。
レジデンス、オフィスビル、商業施設、物流施設、事業用不動産などの区分で説明します。
1. レジデンスの特徴
まず、レジデンスは居住用の不動産です。
レジデンスは全国どこでも人が住む地域であれば投資対象となります。
レジデンス1棟には多数の入居者がいて、賃借人が多数存在します。
単身者向けのマンション(シングル)は入学、卒業、転勤などのタイミングで賃借人が入れ替わります。主な入れ替わり時期は3月です。入居者の入れ替わりが多いため、礼金収入が大きくなります。
ファミリー向けのマンション(コンパクトを含む)は入学、卒業、転勤による引っ越しは頻繁にありません。入居者は長期間住み続けます。
賃料収入を安定的に見込むことができますが、礼金収入は頻繁に起きません。
レジデンスの特徴は入居者が小口分散しているため空室率が低ければ収益性が安定します。
経済環境、地域差はあるものの大幅な賃料の上昇や下落はありません。ほぼ同水準の賃料を長期間受け取ることができます。
つまり、レジデンスのメリットはエリアを問わず投資対象になる点、入居者が小口分散しているため賃料収入が安定する点です。
ただし、賃借人が多いため入金管理、修繕、募集など、管理の手間が掛かる点がデメリットと言えるでしょう。
レジデンスのメリットとデメリットを列挙すると以下の通りです。
レジデンスのメリット
全国どこでもある
賃借人が小口分散しているため集中リスクがない
賃料変動が小さい
レジデンスのデメリット
賃借人が多いため手間が掛かる
類似物件が多いため差別化しにくい
景気が良くなっても賃料が上がらない
次回はオフィスビルについて説明します。
<その2に続く>
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