どうやら、Z世代は残業したくないわけではない……らしい?
少し前に友人が書籍を出版したのでGWに読んでいました。こちらです。
『優秀な人材が求める3つのこと 退職を前提とした組織運営と人材マネジメント』
この本は採用、人材マネジメントについて書かれています。
Z世代について書かれている書籍でしたから、「思ってた印象と違うなー」と思いながら読んでいました。
この中で、個人的に興味を持ったのは以下の3点です。
・お金よりもやりがいを求める
・残業をしたくないわけではない
・やりがいは外部評価ではなく、内部評価
※私なりの解釈なので、本にそのまま書いているわけではありません。
・お金よりもやりがいを求める
まず、1つ目については、介護業界を調査したときに似たような結果だったので、何となくイメージできました。
Z世代の退職理由の上位はお金ではありません。
これはZ世代だけでなく、他の世代、どの業界でも似たような状況です。
介護業界の離職理由の第1位は人間関係でした。お金は5位以内に入っていなかったような気がします。
Z世代も給与が低いから退職する人は少ないらしいです。
タイパを重視するZ世代は割のいい(給与が高い)職場を選択するかと想像していましたが、そうではないようです。
・残業をしたくないわけではない
2つ目について、まず、Z世代は仕事を生活の一部と考えます。
つまり、プライベートと仕事の優先順位が同じです。
だから、転勤するとプライベートが犠牲になるから別の仕事を探す、と考えるわけです。
私は「Z世代はプライベートを優先するから残業はしたくない」と思っていました。でも、そういうわけではないようです。
定時に終業すると不完全燃焼なので「もう少し仕事したい!」と考えるZ世代もいます。
残業を嫌がるかと思っていましたが、意外ですね。
・やりがいは外部評価ではなく、内部評価
3つ目、Z世代は「やりがい」を求めて仕事をします。
なので、Z世代の会社に対する評価、つまり「やりがい」が高い場合、人材は定着します。
「やりがい」が低いと人材は会社に定着しません。離職します。
Z世代の「やりがい」は「会社から正当に評価されているか?」で判断するそうです。
そして、正当な評価とは会社内部で比較した相対評価を指します。
つまり、外部(他社)と比較した給与の高低は「やりがい」に影響しません。
自社よりもGoogleの給与が高い、自社よりもトヨタの給与が高いというのは重要なファクターではないそうです。
内部(自社)の仕事ができる人とできない人の給与が同じ場合は「やりがい」に影響します。
社内において公正に評価されている(業績に応じた待遇が得られる)とZ世代が感じる場合、それが「やりがい」につながるそうです。
私自身、Z世代を誤解していたのかもしれません。
「へー、なるほど」と気付きがありました。
つらつらと書いておいてなんですが、人材マネジメントは難しいですね。
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