ようやく第一歩

さて。かなり以前に長々とした日記というか決意表明を書いたまま、ここに何も書き込めずにいた。
理由としては、まさかの書店員時代のいざこざのトラウマによる、フラッシュバックがあまりに頻繁に起こるようになったからである。
ちょこっと暗い話も書くけど最後は前向きな話になる........はず!!
気が向いた方いましたら、読んでみてください。
基本は自分の気持ちを整理するためのものだけど、こうやって公の場に書くということは、やっぱり誰かに聞いてほしかったんだろうね(苦笑)。

ぶっちゃけると、仕事を辞めて2ヶ月後くらいには、「ちょっと今、うつ状態に陥ってると思う」と、持病の主治医に言われて正直かなりビックリした。

ふとした瞬間に、様々な出来事を思い出しては考えて「全部わたしが悪かったんだろうなぁ.......」と、気が付くとボロボロ泣き出してしまうのだ。
家族が何かしら、自分に対して否定的な事を言うだけで、もうパニックになり気が付くと職場の話に頭が変換されて「ごめんなさいごめんなさい」を泣きながら繰り返すという........なんの昼ドラマ(^^;

ある程度時間が経過し、自分の心身の負担が大分減った事も一因なのだろうとは思う。

持病による体調不良で退職せざるを得なかった時、凄く悲しかったし悔しかったけれど「これからは、誰にも怒られずにSNSができるのかー!」と、いう安堵感と喜びも大きかったのも、今考えてみるとこの時点でそれなりに病んでたな、と思う(^^;
(SNSを普段から使用しないスタッフが殆どだったので、「個人的に作家さんや版元さんと交流するな」という事を、色んなスタッフにものすごく言われてた^^;)。

でも、一番悲しかった事は、幼い頃から常に大好きで大事な存在であった「本屋さん」も「図書館」も、少し長居をしようもんなら(それこそ20分でもかなり限界)冷や汗も止まらず、吐き気が止まらなくなるのだ。そして、何よりも常に自分の人生と共にあった「本」というものが、一切怖くて読めなくなった。

本が読めない。
本屋さんや図書館に行けない。
これ以上の絶望と悲しみって、ないかと思う。

だって、自分の人生の中に常に存在していたものに対して、表立った心は常に求めてやまないもの達を、自身の体が心の奥底のトラウマを敏感に感じとり、拒否反応を示すのだ。

何よりもそれが、悲しくて悔しくて毎日泣いていた。何度チャレンジしても、10ページ読めれば御の字で、すぐに目眩や吐き気、頭痛が伴う。
ようやくネットギャリーさんの作品も少しずつゆっくり読めると思っていたし、積ん読の作品だって、読みたくてうずうずしているのに。

今の私は、何もできないんだ。という無力感で、この2、3ヶ月でくっきりとした二重と周りに評される自分の眼が常に腫れぼったい状態になった。
(それも猛烈にビックリした。毎日毎晩知らないうちに泣いてるから、ちゃんと冷やしてあっためるをしないと一向にひかないのね!という大事な事を覚えた←)

全国の大好きな書店員仲間や作家さん、版元さん、本好きで意気投合したフォロワーさんの呟きも、苦しくてほぼ、見れなくなった。
ビックリした。

これ以上、私にとっての大切なものの何を、今後は奪われていくのだろうかと怖かった。

だけど。
ようやくようやく、落ち着いてきた。
勤めていた時から様々な相談をして、事情を知っていた大好きな書店員の仲間達が、沢山励ましてくれた。
大好きな作家さん達で、個人的に今もやりとりをさせて貰っている方々にも、沢山助けて頂いた。

昨日、半年ぶりくらいに毎月のように会っていた友人と会えた。私の体調の悪化が原因で、ほぼほぼLINEでのやりとりで、精一杯だった子で私にとっては姉のような存在だった。しかも、元同じ職場に勤めていたので内情も色々とわかってくれていた分、話もきちんと組み立てきれずとも、くんでくれた。

「がんばったね。つらかったね。」

と、言われてウッカリお茶屋さんでボロボロっと泣いた。
友人と別れて、すぐ近くにある本屋さんに思いきって足を踏み入れた。元勤務先の系列書店ではないけれど、書店員時代にお世話になった方が勤めていて、辞めた事をきちんとご報告もできておらず、ずっと気になっていたのだ。ちょうど棚だし中で、少しだけお時間頂いてご挨拶できた。
30分以上いても、その方とお話ししていても、冷や汗も吐き気も起きなかった。

そして、ずっとずっと欲しかった #古内一絵 先生の大好きな #マカンマランシリーズ 最終巻もゲットしてきた。

その後、もう一度思いきってその近所にある図書館にも足を踏み入れた。
リクエスト作品を2冊も頼んできて、なおかつずっと気になっていた『#本の雑誌 10月号』も借りてこれた。ここでも、30分以上いても吐き気も冷や汗も起きなかった。

嬉しかった。涙が出そうなくらい、嬉しかった。


帰宅して、思いきって『#本の雑誌 10月号』を捲った。特集の #スリップを救え が、ずっと気になっていたのだ。

気がついたら、ぐいぐい引き込まれて読んでいた。
これは、スリップレス派の人も、スリップを守りたい人も、是非読むべきだと思った。他にも、大好きな巻頭カラーの『#本棚が見たい』コーナーに、今かなりの注目店の #ときわ書房志津ステーションビル店 や、以前Twitterでも話題騒然となった多くの本好きさんの憧れのような(そして書店員としては、書店員そのものとしての憧れが大きい) #鈴木毅 さんのあの本棚が!!!もうこの巻頭カラーのコーナーだけでテンション駄々上がりであった。

そして、気がついたら時間を忘れて読みふけっている自分がいて、その事に気付いて、また泣いた。

まだ、一気に色々と読むのも無理だし(フラッシュバックはともかく、持病の関係上無理がきかない)、思うように本屋さんや図書館にも、まだまだ行けない時もあるだろう。

けれど、一歩前進できた。

きっと私は、大丈夫。
何よりも、どんなに本屋さんや図書館に立ち寄れない時でも、本が読めない時でも、「本が読みたい!」という心だけは、常に胸にあったのだ。

きっとそれは、これからも何があっても、なくならないし、これだけは守り通してみせようと、改めて誓えたのだった。

【補足というか、なんというか】
元勤務先にも、辞めた後に顔を出すことはしばしばあります。さすがに元勤務先のフロアには、まだまだ行けませんが(^^;
Twitterを通して知り合えた版元さんが、担当を通して私にもお土産を置いていってくださることが何度かあったり、たまに私宛にまだプルーフが届くこともあるらしくて........有り難くて、幸せだと、心から思います。
あとは、個人的に社員さんや他フロアのスタッフさん、事務の方々とSNSで交流が続いてたりもするので(苦笑)。