いただきますの声に添えて
社会人になって
食事に対する意識が大きく変わった。
給料をもらい生活に余裕が出ると
その余裕を食欲に向けるタイプの人間だと
知ったのは社会人になってから。
お金を使う先は外食だけじゃなく
調味料とか、鍋の素とか、
ちょっとお洒落な色の野菜買ったり、
お皿にもこだわるようになった。
もともと食べることが好きで
将来は料理の道に進みたくて
調理の専門学校を志望していたけど、
その気持ちは
周りの『大学は出といたほうがいい』という声に従うくらい弱かった。
でも大学では栄養学を専攻したので
やっぱり食への興味は強かったのかもしれない。
大学に通って分かったことは
食べること以上に
ごはんを通して笑顔になったり
疲れが取れたり
友達の友達と友達になれたり
自分にいつも以上に良いことがあるときは
ごはんがそばにあるということ。
ありきたり、、?
食べていかなきゃ生きていけないので
当たり前のことなのかもしれないけど…。
自分が日頃から買っている
食材や調味料やお皿や何やらは
それをつくる農家さんや生産者さんたちがいて
加工する工場の人がいて
販売する販売員さんがいて
自分の手元に届くまでに何人もの人の
いろーーんな想いが込められている。
美味しく育ってほしいと我が子のように種を植える農家さんの想い
毎日淡々と製造ラインの商品をチェックして
安全な商品を届けようと責任感強く仕事をこなす会社員さんの想い
いらっしゃいませ〜と声のトーンを意識したり
どうしたらお客様に喜んでいただけるかな
こんなオススメしてみようかなと色々考えながら接客をする人の想い
責任感やプラスのことばかりではない
時には辛い気持ちや冷たい想いも
あるかもしれない
そんなことを考えたらキリはないのだけど
親に言われ続けた
「感謝して食べなさい」という言葉は
本当にその通りだと改めて感じている
食べるときにそのご飯に感謝して
関わる人の気持ちをちょこっと創造したら
目の前のご飯はいつもよりちょこっと特別で、
さらに美味しくなるのではないだろうか
今日もいただきますの挨拶に
ありがとうという気持ちを添えて
美味しいごはんを、いただきます。
▼今日食べた下仁田葱の天麩羅