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「星の王子様」の理解にも必須の作品
「人間の大地」サン=テグジュペリ著 渋谷豊訳(光文社古典新訳文庫)を読みました。
南米での郵便パイロットとしての活動を綴ったサン=テグジュペリのエッセイです。
名作「星の王子様」の理解にも必須の作品だと思います。
「人間の大地」サン=テグジュペリ著 渋谷豊訳(光文社古典新訳文庫)を読みました。
南米での郵便パイロットとしての活動を綴ったサン=テグジュペリのエッセイです。
名作「星の王子様」の理解にも必須の作品だと思います。
サン=テグジュペリは、過酷な空や砂漠で命をかけて活動していました。
その活動の中からある哲学、思想に達します。
この本の中でサン=テグジュペリは、使命感や人間の本質について以下のように語っています。
「僕はこの本の中でずっと、天から授かった使命を黙々と遂行した人たち──そんなふうに見える人たち──の話をしてきた。
いずれも、他の人が修道院を選ぶように、砂漠や空の道を選んだ人たちだ」
「なるほど、使命感というものがあって、それが一定の役割を果たすのはたしかだ。
自分の家に閉じこもって一歩も外に出ようとしない商売人がいる一方で、やむにやまれぬ思いで進むべき方角に突き進んでいる人々がいる。何が彼らをそうさせるのだろう。
(中略)
本当は、ほとんどすべての人が同じような情熱に駆られたことがあるはずなのだ。
誰もが知ってのとおり、ふだんは店に閉じこもっている商売人でも、破産に 瀕 した夜や火災に遭った夜には日頃の姿からは想像もできないような偉大さを発揮する。
そのとき、商売人たちは自分の胸に込み上げてくる充足感の質を見損ないはしない。
彼らにとって、火災の夜は生涯忘れられない一夜となる。
だが、それに続く機会がないため、また、好ましい土壌にも恵まれず、あれこれ指図してくれる宗教にも出会わないため、彼らは自分自身の偉大さを信じきれずに、また眠り込んでしまう。
そう。たしかに使命感は人が解放されるのに必要だ。だが、使命感を解き放ってやる必要もあるのだ」
一人一人の虐殺されたモーツァルト(天才)を呼び戻すことが必要でしょう。