群生・茎立で増えるのが普及種?
ホームセンターや園芸屋さんでよく見かけるような安価な「普及種」という植物があります。百円ショップでも見かけるあの植物たちですが、普及種が普及種たるゆえんは、簡単に増やせるからではないでしょうか。ある程度成長した時点で葉や茎の一部をちょん切って土に挿しておけばすぐに根付いて一個の植物として成長を始めることができるということでしょう。
彼らはちょっとでも成長するとすぐにカットされ、増殖苗として旅立っていきます。でも、彼らの成熟した姿というのはどうなのでしょう。自然界においては人為的にカットされることもなく(風や動植物により千切れることもあるでしょうが)のびのびと育っているのでしょうか。それとも、千切れることを前提として、それを子孫繁栄の手段としているのでしょうか。
彼らの真意は測りかねますが、我が家にはそういった普及種がいくつかあり、「のびのびと」育てている部分もありますのでその一部を紹介したいと思います。
上の写真はハオルチオプシスの九輪塔です。胴切りして子株が吹いた状態を放置するとこうなります。これは普及種ではないですね。
グラプトペダルム 朧月
多肉界のスーパースターとも言えるグラプトペダルム。ぷくブックさんの情報によると詳しい出自は不明とのことですが、多くの家の庭先で繁栄しています。お世話しようと手を伸ばせばポロポロと肉厚の葉を落としますが、そこから葉挿し状態で増え、3年もたてば写真の状態に。
マミラリア アリゾナスノー
百円ショップでよく見かけるのは球体が一つだけの子。数年たつとポコポコ増えていきますが、これもちょっと触るとすぐにとれてしまいます。自然界では動物や風で転がって行って生息域を広げるのでしょうか。
ギムノカリキウム ブラッチ
これも良くホームセンターで見かけるサボテンです。花もそれなりにきれいですが春先からたくさんの子を吹き、ちょっとした刺激で落下します。増やすのはとても簡単。これが生存戦略でしょう。
グラプトベリア シテリナ
こちらもホームセンターで購入した子。成長はとても早くすぐに群生し、落とした葉から成長するのは朧月と同様。この鉢の中にも小さな株がたくさん見えます。
セダム アリスエバンス(春萌)
百円ショップやホームセンターでよく見かけるセダムの一種。葉がムチムチでかわいい感じですが放置しておくと茎立ちしてきます。それはそれでいい感じを醸し出し、茎の途中から新しい芽がでて群生していくようです。
セデベリア ヌダ
これも百円ショップからのお迎え。購入時はひと塊(一枝)の小さい株でしたが2年もたつと株立ち、茎立ち。一つ手折って土の置いておけば新しい株の出来上がりです。
センベルビウム
最後にセンベルビウムを紹介。この名前は「永遠に生きる」という意味だそうで、最初に一株購入したあと、完全に放置状態です。その辺の空いた鉢にちぎっておいておくと健気に増えていきます。きちんと育てるときれいな状態になるのですが、放置でも消滅しないのでこれで維持しています。
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