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アガベ 詳細案内 5(シュリベイマグナ)

 詳細案内の第五弾、ほとんど聞いたことがないかもしれないシュリベイのマグナ。Ditepalae節に分類されているのでアプラナータやテマカプリネンシスのグループです。亜種としてマタペンシスやシュリベイなどがあり、そのなかでもマグナは最も成長が早く大きいと紹介されています。
以前のditepalaeでは紹介していませんでしたので今回改めて紹介します。

 この種のこれまで育成してきた印象としては・・
幼株時はこれといった特徴がなく、成長に伴う楽しみもあまりないが、中型以上の大きさになるといきなり成長速度が上がり、子株も多くはないが出るようになる。そのころから色味が白っぽくなり大型種独特の貫禄を感じるようになる。つまり、地植えしてこその魅力であり、鉢植えではその迫力を楽しめないのではないでしょうか。
 ちなみに耐寒性は結構あり、当地においては露地の無保護での冬越しでもほとんど痛みはなかったです。
成長にしたがって株姿が乱れる個体がありますので、その点を見極めて株姿が美しくなりそうなものを選抜できればいいのですがなんとも判別は難しそうです。また、鋸歯やトップスピンはあまり個体差が出ないように思います。
 大きさ的にはフェロックスやアメリカーナと張り合えますのでちょっと違った色味のアガベが欲しいというロックガーデン等にお似合いだと思います。

では成長過程を含めて紹介です。

発芽後まもなくの本種。大型種らしく子葉も太くたくましい。本葉もこのころからしっかりしています。幼株育成中に立ちがれることはほとんどありませんでした。
約1年半を経過して地植えにしたところ。なんとなく白っぽくなってきてはいますが、さほどカッコよくもなく、特徴的ということもなくありふれた株姿です。
ほぼ同時期の鉢管理の個体群。ごらんのとおり個体差はさほどありません。このころの成長速度は一般的で特に早いという感じはありませんでした。
上記から数か月経過した、一応選抜してみた株。葉の厚みが増して凶暴さが出てきたでしょうか。
ちょっと期間は空くのですが、上記の約2年後。地植えで二冬過ごしています。地植え一年目はあまり成長がありませんでしたが2024年の夏から秋に一気に成長しました。葉色が黄色味を帯びてきて他種のアガベとは一味(色)違います。
上記と別株。栽培条件はほぼ同じですが、こちらは子株を吹いています。完全露天栽培で冬の保護も全くしていません。野生状態で管理していたせいか葉の一部が折れたり枯れこんだりしていますがこれもワイルドで良いかもと考えています。
更に別株。色味で本種とわかります。微妙に葉型の雰囲気が異なっており縦型の個体のようです。
更に別株。こちらは地植え3年目。去年ぐらいから葉が暴れだして直立しない個体です。左にある2鉢は吹いた子株を鉢上げしたものです。

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