キッズリターンだけは何度も見てる。
北野映画はキッズリターンしかまともに見ていない。
暴力映画は苦手で自分から観れないので。
キッズリターンは本当に何度もみていて凄く好きな映画だ。
最後のセリフ
「マーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな?」 「まだ始まっちゃいねぇよ」
を肯定的に、まだ人生これからだと捉えるか?
否定的に、もう若くない。チャンスはないと捉えるのか?
よく意見されている。
自分はどちらかというと否定的なほうが強く感じていた。
でも、よくよく考えてみると、始まりとか終わりとかそれ以前の話で、
[人は変わらない。]
という、もっと残酷でどうしようもないやるせない回答にたどり着く。
この映画は主役2人だけの映画ではない。
カフェでラブレターを渡した気弱な子。芸人目指してる子など、結構な数の登場人物全員がしっかりと自分自身で行動を起こしている。素晴らしい人にも出会っているはず。しかし、良くない方向を自ら選んでしまう。
そういう性質なのだ。
自ら行動を起こしても人は変わらない。
人に厳しく言われても変わらない。
変わる変わらないとか、結果論でしかない。
変われた。変われなかった。
昨今、自分自身をもっと大切に、自分のやりたいことをやろう!みたいな風潮が強いですが、
とくにやりたいこともないけど、なんとなくやってみようみたいな目標に対して適応して変われてるように見える人は、そもそも適応できる人だったりしますよ。誰しもできることではない。
それぐらい、生まれながらの性質って根深いもんなんだと思う。なんか遺伝の真実みたいな話になっちゃうけど。
能力は平等ではないを前提に、自分自身の能力を自覚してしっかり向き合うことは大切だと思う。
自分を知って客観的にみれてようやくひとは変われる
…いや、それって変わってない。ありのままの自分の立ち位置を見つけられるだけだ。