![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170436113/rectangle_large_type_2_ebeae359d0aed12c3578d44ff935e4bb.jpeg?width=1200)
春はもうすぐ『冬土用』
【春はもうすぐ 冬土用】
今日17日から「土用」に入ります。(今年は1月17日〜2月2日まで)
冬土用は二十四節気の「大寒」と重なります。
季節の変わり目の「土用」は立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間で年に4回あり、寒さ極まり春夏に転じる大きな節目の「冬土用」は
「春夏秋冬」の四季のサイクルの終わりでもあります。
最終日の「節分」では豆まきの風習がありますが、
これは「陰(おに)」と呼んでいた陰気(邪気)を祓い、心身を清めて春を迎えるための儀式が転じたものです。
この時期は寒さや乾燥で風邪やインフルエンザなどにかかりやすく、また、胃腸の疲れから、食欲不振、消化力の低下、気力の低下など出やすい時期でもあります。
風邪をひきやすかったりするのも、体内に滞っているものを排出する反応ですので、贅沢なご馳走は控えて、小食や消化に優しく、自然の甘みが取れるような食事を基本にして胃腸を休めることが冬土用の養生の要です。
努めて体を温め、足首、首、肩周りなどのストレッチをして、こわばった体をほぐしたり、早寝遅起、しっかり睡眠をとりましょう。
太陽の光を浴びることも大切です。
土用期間中は「土」の氣が盛んになり、古くから「柱動かすべからず、木を切るべからず」など、土いじりや土台を変えるような大きな決断や引っ越しなどは慎むべき時と考えられていました。
新しいことや大きな物事に取り組むのは立春以降として、無理をせず、力を抜いてゆったりした心持ちで、新しくチャレンジしたいことなどを考えたり、身のまわりのことを整理するような過ごし方をするのがいいですね。
土用が明ければ「立春」
春はもうすぐです。
★★★★★★★★
「土用」は「陰陽五行説」に由来します。
自然界は
『木・火・土・金・水(もっかどごんすい)』
の5つの要素から成り立っており、季節もこの5つに当てはめられます(五季)
「木」=春
「火」=夏
「金」=秋
「水」=冬
そして、
「土」は季節の変わり目である『立春、立夏、立秋、立冬』の前18日間に割り当てられました。
夏の「土用の丑の日」が有名なので、土用は夏のイメージがありますが、春夏秋冬の季節の合間に4回あるのです。
土用は「土旺用事(どおうようじ)」という言葉を略したもので、
「土が旺(さかんに)なり 用事(働き)をする」
という意味で、土用の時期は、「土」が最も働く時期ということです。
土用期間中は
「陰陽道の土を司る神様である、土公神(どくしん・どこうしん)が支配する」期間で、神様が土の中から出てきて、
地上にいらっしゃる期間であるため、
土用期間中は、土を動かしてはならない
とされてきました。