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『ザ・メンタルモデル・ワークブック』の読書会を1年8ヶ月かかって全ワークをやってみた感想

はじめに

もう2ヶ月以上前にになってしまったけど、『ザ・メンタルモデル・ワークブック』の読書会を終えての感想をアップすることにします。

ワークブックをやり終えた

『ザ・メンタルモデル・ワークブック』の読書会が8/22で12章全体を終えることができました。

第1回は2021/12/16でした。最初は月1回でやって、12回で完了なんて思ってましたが、全然終わらずになんと1年8ヶ月もかかってしまいました。

どうやってきたか

当初は90分という枠の中で、リーディング(音読)+ワークを行っていきました。しかし進めるごとにワークがどんどん複雑になってきたので、時間内で終わらせることが難しくなりました。そのため、リーディングの時間を減らしワークに注力するようにしました。

当初はワークも事前に練習をしてスムーズにいけるように、ということをしていました。これは、ワークの準備という意味では当たり前のようにも思えますが、実は「うまくやらなければならない」という怖れからの行動でした。

その自分自身の怖れを自覚し、参加者との関係性が深まるにつれて「うまくやらなければならない」という恐れを手放すことができるようになりました。主催する側、参加する側、という枠を超えて、互いの内側を見ていくことを助け合う関係性になっていったのです。

主催者の意識、参加者の意識、相互の関わり合いの中で、場の意識は生成されていきます。誰かが「恐れ」の意識で場に関わっている場合は、必ず相手の恐れも受容して安心安全でホールドする意識が必要になります。今回のワークブックの読書会では、この意識の重要性に気付かされました。

参加者も当初は最大20名にもなりましたが、どんどん減り、自分も含めて4名に固定化されました。実際に深く話をするには、このくらいの人数が結果的にはよかったです。

最後の12章は、なんと3回に分けて実施することになってしまいました。タイムマネジメント的にはNGとも見られますが、参加者全員が納得して、焦らずワークやその場の対話を味わっていたので、「時間内に終わらせなければならない」というプレッシャーは皆無でした。

何があっても大丈夫」という意識から作られた場の力を感じました。

参加者の変化

参加者の皆さんも、少しづつ、そして大きく変わっていきました。

一番驚いたのは、参加者の表情の変化です。「ワークブックを進めていけば、自分たちは変わっていけるんだ」という体験ができた言えます。

ある参加者は、当初は過去に起きた痛みの体験から癒やされておらず、表情もずっと暗いままでした。しかし読書会に参加し続け、自分の内側を見たり、当時の痛みを感じたりしていくことで、どんどん表情が明るくなっていきました。忘れていた幼少期の記憶を少しづつ思い出していくプロセスは、御本人が一番驚いていました。

別の参加者は、自分の内側で駆動する構造に自ら気づいて「周囲の承認を得るために頑張る生き方」から「自分の真実に従って生きる生き方」を自覚して向かい始めました。その変化の様子は、毎回のワークを見ていても、表情、発言内容などで、毎回伝わってきました。

皆の変容を間近にみることができてとても良い体験でした。

取り残された痛みに共感する

私自身も、このワークを何度もやっていますが、読書会のメンバーからの一言で気づかされたことも多いです。何より、自分の幼少期の痛みの体験への共感には本当に癒やされました。

子供の頃の痛みの体験は、当時は誰にも共感されることもなく、自分自身でも乗り越えるために感情を切り離して生きてきました。

本当は「それは大変だったね。痛かったね。」と誰かに共感して欲しかったし、自分が自分に対しても共感したかったのです。しかし、幼少期は共感のスキルはなくできませんでした。大人になっても「大した事ない」と切り離すか、痛すぎて思い出すことも封印してしまいます。

多かれ少なかれ、私たちは、感じるということを鈍感にして生きています。感じたことを拒否してり抵抗するのでなく、感じたことを味わい受容し、感情から分離された自分自身を少しづつ取り戻していくのが、このワークブックのジャーニーだったのです。

今後の話

今後はまだ未定ですが、個人的にこのワークはグループでやっていくことをおすすめしたいです。もちろん、個人としてやっていくこともおオススメしますが、他者からの共感があるのは、一人では得られないポイントです。

今回のようなコミュニティの読書会と言う形で再開するかどうかはまだ未定ですが、いずれにしろ、何らかの形でワークをやることを支援していきます。

また、自分でこつこつセルフワークを行うのとは別に、他者の力を借りる形で、内的世界を探求することもオススメします。

ワークブックを進めるよりももっと素早く、他者の力を借りて内的探求するメンタルモデルの紐解きセッションも提供します。

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