はまゆうの話
4月10日に、ずっと憧れだったスナックはまゆうに行った。スナックはまゆうは歌人の上坂あゆ美さんが水曜限定で開いているお店で、私は上坂さんがきっかけで短歌を詠み始めた人間なので以前から本当にめちゃくちゃ行きたかった。文章にしすぎると感動が薄れちゃいそうな気がしたのでほぼ箇条書きみたいな感じで書き連ねます。
上京しておよそ一週間経った10日の午後、そういえば今日水曜日だな〜って気付いてからTwitterに張り付く。上坂さんがはまゆうやるよ〜ってツイートしてくださったのが確か夕方くらいで、そのまま勢いで行こう!!!!!と決意して出発。お店の近くまでは友人に一緒に来てもらった。なんせ立地がゴリゴリの歌舞伎町なので……
ほぼ開店と同時くらいの時間帯に到着して、お店が見つけられなくてキョロキョロしてたら足元にはまゆうの紫色の看板があった。うおおおお!!!と思ってたらその真横を上坂さんがすいーっと通り過ぎていき、マジで上坂さんだったのでなんか衝撃すぎてしばらく動けなかった。実在するんだ……
その後一番乗りでお店に入れてもらい、ちょっとだけ上坂さんとサシで話す。お名前は?と聞かれて筆名を答えたら上坂さんがめちゃくちゃびっくりしていて、えっ東京……あれ……?!みたいなことを言ってくださったので認知されてるんだ……の気持ちになった。やっと会えたね〜、的なニュアンスのことを言われて普通に泣くかと思った。嬉しすぎて。
その後はちょこちょこお客さんが増えた。あちらのお客様からです〜をやってくれたお兄さん、私の愚痴を「その状況めちゃくちゃおもろいですよ」と言いながら聞いてくれたお兄さん、短歌やデータベースについて熱く語ってくれたお姉さん、おしゃれな名刺をくれたお兄さん、大学の楽しみ方と乗換案内に役立つアプリを教えてくれたお姉さん、私の大学の教授と知り合いの方、etcetc……マジで皆さま素敵で、全員とは話せなかったけどすごく居心地のいい空間だった。私は最年少ゆえに大変可愛がられ、かといって極端に子供扱いされることもなく、絶妙な距離感で接してくださって本当に嬉しかったです。それはそれとして奢られすぎではある。私はあの日だけで大人たちにいくら払わせたんでしょう。
私が他の人のカクテルを見つつお酒いいな〜と宣っていたら「今お酒いいな〜って言いました?」「年齢言わなきゃ飲めたのに……」と笑いながらノンアルカクテルを作ってくれたバーのお兄さん、惚れるかと思いました。マジで美味しかったですありがとうございます。ドーナツドラフトで「すべてのハニーチュロを私に寄越してください」と言っておいてハニーチュロに手を挙げなかった私に突っ込んでくれた上坂さん、ありがとうございました。未成年に煙草を吸わせようとしてくるワルワルお姉さん、あなたがあまりにも憧れのお姉さん概念すぎて私は今月あなたに会うためにもう一回はまゆう行こうかどうか本気で迷っています。毎週来てくれ(無茶)
最終的にチェキまで撮ってもらい、なんかアイドルみてえなことさせたな……という申し訳なさはありつつやっぱり嬉しかった。それなりの時刻まで居座ったせいでお店の皆様がめちゃくちゃ心配してくださり、結果タクシー代を積まれた。私は大人たちにいくら払わせたんでしょう本当に……申し訳……次はもう少し早い時間帯に安全に帰ろうと思います。自分の目の前に増えていく千円札、怖かったです。
帰り道、死ぬほど怖かった。歌舞伎町すぎる!歌舞伎町すぎる!と思いながら一緒にお店を出てくれたお三方にびったりくっついていった。1人だったら絶対帰れなかったと思う。ギリギリまで一緒に来てくれたお兄さん本当にありがとうございました……タクシー代は二千円ほど余りました……
家に着いてからもしばらく夢を見てるような気分だった。鞄にはめちゃくちゃチェキとかタクシー代とかリンゴのチョコのゴミとか入ってて現実だったんだけど、なんか全てが遠い出来事みたいな感覚。何もする気にならなくて着替えすらせずに寝た。翌朝起きてからもしばらくぼけーっとしてた。
そろそろ一週間経つけど未だに夢みたいです。あの日出会ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
書きそびれ!上坂さんの瞼がずっとキラキラしてて素敵でした。お店の展示で好きだったのは洗濯機の録画(?)でした。あと私が「卒アルの人」として認知されてるのおもろかった。いつかまた行きます。