ヒット曲で使われるコード進行
ヒット曲に多く使われるコード進行は、覚えやすく、耳に心地よい響きを持つ進行が特徴です。以下に、ジャンルを問わず幅広く使われている定番のコード進行を紹介します。これらを基に曲を作ると、リスナーに親しみやすい楽曲になりやすいです!
1. 王道進行(I–V–vi–IV)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
C → G → Am → F
• 特徴:
ポップスやロック、バラードでよく使われる進行。明るくキャッチーな印象を与える。
• 使用例:
• Ed Sheeran - “Perfect”
• Taylor Swift - “Love Story”
• ONE OK ROCK - “Wherever You Are”
2. カノン進行(I–V–vi–iii–IV–I–IV–V)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
C → G → Am → Em → F → C → F → G
• 特徴:
古典的な進行で、多くのクラシック音楽やポップスに応用されている。少し複雑だがドラマチックな雰囲気を作りやすい。
• 使用例:
• Pachelbel - “Canon in D”(元祖)
• Mr.Children - “抱きしめたい”
• Green Day - “Basket Case”
3. 小室進行(IV–V–iii–vi)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
F → G → Em → Am
• 特徴:
1990年代のJ-POPで多用された進行で、小室哲哉氏のプロデュース楽曲に多い。ノスタルジックで少し切ない印象。
• 使用例:
• globe - “DEPARTURES”
• 安室奈美恵 - “CAN YOU CELEBRATE?”
4. 4536進行(IV–V–iii–vi、またはIV–V–vi–iii)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
F → G → Em → Am(またはF → G → Am → Em)
• 特徴:
切なさや感動を演出しやすい進行。感情を揺さぶるバラードでよく使われる。
• 使用例:
• 中島美嘉 - “雪の華”
• 浜崎あゆみ - “SEASONS”
5. 6415進行(vi–IV–I–V)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
Am → F → C → G
• 特徴:
明るくもあり、どこか感動的な響きが特徴。多くのポップスや洋楽に採用されている進行。
• 使用例:
• Avicii - “Wake Me Up”
• The Beatles - “Let It Be”
• RADWIMPS - “前前前世”
6. 1625進行(I–vi–II7–V7)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
C → Am → D7 → G7
• 特徴:
ジャズやボサノヴァ、昭和歌謡曲などで頻出。レトロでオシャレな雰囲気を持つ進行。
• 使用例:
• 山下達郎 - “クリスマス・イブ”
• ジャズのスタンダード曲全般
7. 循環コード進行(ブルース進行)
• コード例(Cメジャーキーの場合):
C7 → F7 → G7
• 特徴:
ブルースやジャズの基本進行。12小節の構成で、即興演奏にも向いている。
• 使用例:
• Eric Clapton - “Crossroads”
• The Beatles - “Why Don’t We Do It in the Road?”
コツ:コード進行にアレンジを加える
• テンションコードを使う:
例:C → Cmaj7 → Am7 → Fadd9(オシャレな響きになる)
• 転調を加える:
サビでキーを変えるとインパクトが強くなる。
初心者は「王道進行」や「6415進行」から始めて、徐々にアレンジを加えると良いでしょう!