東女美女烈伝.20 ハイパーミサヲ

祭りのあと

ハイパーミサヲは美しいんだ。

「マイクくださーい!」

甲斐バンドのHEROに、彼女のこの一声が東女という「祭り」の開始合図だ。
我々大きいちびっ子達もスイッチオン。

スプレー缶攻撃、果てはクラウドファンディングまでして製作した自転車移動型凶器(?)であるハイパミ号まで。彼女の独創的なプロレスはDDTグループ随一だ。考える美女。

忘れちゃいけない。彼女についてこれは書いておきたいということがある。
彼女にはシャンプーのCMに出演してほしい。
以前某メジャー団体の選手が起用されたが、広告代理店の皆様、ハイパーミサヲもナニトゾ。
初めて行った大手町三井ホールでの特典会。
出番が終わりドレッシングルームへ戻る一人の選手とすれ違った。サラッサラの美しい後ろ髪をファサッとかき上げながら去っていく。それが彼女だった。コミカル寄りなファイティングスタイルの裏に殺しで極めるチキンウイングフェイスロックにこのキューティクル。東女きってのやる時はやる女。

「こちら側の笑顔と向こう側の笑顔」
宮崎県にある着ぐるみ製作会社の社長はものづくりという仕事をこんなふうに言っている。
幸せな商品は幸せな場所から生まれる。
自分たちがつくった物を購入してくれる人々を笑顔にしたいと思うのならまずは作り手達が日々笑顔でなくてはならない。
なぜなら作り手のストレスが商品に小さな「ほころび」を作ってしまうから。だそうだ。
プロレスもそうではないだろうか。
東女はその「ほころび」が極めて少ない組織だと感じている。彼女はその先頭に立って牽引する共同キャプテンのような存在だ。
大成功をおさめたプロデュース興行である「HYPE!」はそれを象徴している。バックステージコメントや当日撮影された生写真やチェキを見れば子供でもわかる。
彼女は笑顔のために笑顔を作れる祭り人だ。
タイパなどという寂しい言葉が蔓延る世の中で笑いたければハイパーミサヲを見ればいい。
さあ、祭りに行こうぜ。




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