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建設的破壊49

仲良くしたいと思えば思うほどお互いの関係性はギクシャクしてしまうことがあります。なんか上手く行かなくなって、でも決定的な出来事も無いし、もったいないからそのままズルズルと関係を続けてしまったりしてないですか?
あ、仕事の話です。いつも仕事の話ですみません。
(時間のあるときに少しずつ書き残しております。)

おれが最近投入された部門でもまさに同じ事が起こっていて、同じ傘下の二国間の勢力が頭を取るべく探り合いをしているという状態が続いており、相当混乱していました。
それぞれの話を聞いて分析すると、この問題に関わっている現場の人々のほとんどは己の持ち場の責任感から他国の同僚と拮抗しなくてはならない、いわば被害者であり、舵取りをしているトップどうしの意見の相違(不仲でもある)が大きく影響していることが分かったのです。ただ、言葉の問題もあって意見できる人員も限られていて、日本側が相手方の理不尽な要求に言いなりになっていたり、二国間で重複する業務があったりと、意地の張り合いのような状態が続いていました。
おれとしてみれば、クライアントの仕事をする前に社内の内紛で消耗するほどバカバカしい話は無いので、すぐさまトップに話をつけに行きました。
説得に時間は掛かりましたが結果として、こちらとしては仕事が円滑に進むべく最善の決断をしてもらうことが出来ましたが、同時に相手方の面子を潰すこととなったため、組織上はギクシャクから全面戦争に突入することになりました。
そしてもちろん、その入れ知恵をしたのがkappaらしいぞ、と相手方からおれが目の敵にされていることは明らかなので、良い事や悪い事がこれから多発するんだろうなと予想しています。

そもそもの意見の相違も、こちらからの情報が適格性を欠いていたり、相手がそれをいちいち指摘して来なかったり、そもそもアジア人を見下していたり、欧州人が出来もしないことを出来ると嘯いてしまったり、あとからバレて言い訳したり。一つ一つは子供の喧嘩なんだけど、一つの判断基準として、パートナーとしての意識を持っていない人たちとは上手くやっていけるわけがないんです。
よくテレビか何かで世界の民族が手と手を取り合って、とか言ってたりしますが、ビジネスの現場はそんなおとぎ話ではなく、経済活動を一緒に出来るパートナーかどうか、だけ。協調する努力は必要ですが、無理ならさっさとぶっ壊すのもまた判断。そのスピード感がおじいちゃん内閣では情が移ってしまっていて遅すぎるので、おれは裏方になってその判断の手助けをしているのです。
まあ、中間管理職ってそういう仕事なのかもね。

ところで、また一つ歳を取りました。
早いもので、40代最後の年。
そろそろ安住の地を見つけて、凡庸な生活を送りたいと思っているんだけど、それをまだまだ許してはもらえないようです。