2024/12/15 二元論から逃げろ
丁度さっき、渡辺謙と林修の対談がTVで流れており、ハリウッドスターに上り詰めた思考法として取り入れたい内容があったので、読者諸君に紹介しようと思う。正確に覚えておらず、ふわっとした理解で書くので真意から外れたり薄味になったりするかもしれないが関係ない。私が取り入れたいと思ったことを書くだけだ。
言っていた内容としては、自分の中で絶対に曲げない軸を持つことと、自分の軸なんて全く気にせずに相手に合わせる、この矛盾した二つをバランス良く使い分けること。それが役者の心構えとして重要なんだ、という内容。これの具体例としては、日本人の武士の役を演ったときに、英語だけど英語特有のオーバーなところを出さず、あくまで日本人を演じたい、とセリフ回しは話し方に全く妥協しなかったと言っていた。TVが意図するところとしては、英語を使うことが周りと合わせたところ、その中で如何に日本人としての言い回しにこだわるかが自分の軸を押し通したところ、といったところであろうか。
これを聞いて、やはり世界有数のハリウッドスターであっても、自己が持つ軸と周囲との協調の狭間で悩んだことがあり、悩みとおした後に自分の哲学を構築していることが分かった。自分が悩むポイントに意味があったことが分かりとても嬉しい。そして、結局渡辺謙さんは「バランスが大切」と結論付けているのだ。
営業的な活動をするのも、自分にとっては営業役を演じているようなものなので、役者さんの言葉は自分に活かせる部分があると思っている。きっと私が譲ってはいけない軸は、「お客さんにとってより良い価値提供が出来るよう、自社の製品・サービスを紹介すること」であり、「自分が売りたい商品」は完全に周りに任せてしまってよい部分だろう。自分が考えた最良の選択肢をお客さんが選ばなかったとしても、お客さんに判断してもらった商品を使ってもらって、より働きやすいと結果思ってもらえればそれでいい。
剛健かつしなやかにと渡辺謙さんは表現していた。固いだけでは折れてしまい、曲げやすいだけでは逸れてしまう。両方合わせもってこそ強く折れずにいられるのである。私はかなり頑固な性格なので、固いばっかりで色んなものを手折ってきてしまった。様々な事象について、つい良い・悪いの二元論で処理しようとしがちなのだ。
現実にはそう簡単にばっさり切れるものではないし、多面的・多角的に考えたときに幾らでも評価は変わり得ることを正しく自覚することで、柔軟な思考を身に付けて、確固とした信念を持ちながら、臨機応変に対応できる応用力がある人間になることを目指していきたい。
また、柔軟性の話では、お医者様から身体も固いことを指摘されている。精神的な部分のみならず、身体の柔軟性も鍛えていかなければいかない。身体が柔らかくなるにつれてストレスが減り、ついでに心まで柔軟になってくれないだろうか。