それは知らない自分と向き合うこと
2022年2月6日 日曜日 23時59分59秒。
その瞬間は思っていたよりもあっさりと過ぎ去りました。
来るのを待っていたような、恐れていたような、
何とも言えない気持ちが綯い交ぜになって、すとん、と足元に転がっていきました。
短いようで長かった、人生初のクラウドファンディングの挑戦期間が終了した瞬間でした。
社会人人生史上初と言っても過言ではないほど、不安と喜びの高波にのみこまれまくった14日間でした。
サクセスせず終わってしまいましたが、失敗でしたとは言いたくなく、今も頑なに「サクセスしなかったんです」と言い続けています。
サクセスしなくても得たものがあったのだ、と証明したくてnoteにしてみました。
挑戦したプロジェクト
挑戦した内容の詳細は下記のnote記事をご覧ください。
大反省会
まずは、サクセスしなかった原因を自分なりに考えたので羅列してみます。
発信が足りなかった
Twitter、Facebook、Instagram、stand.fm、noteでの宣伝を行い、クラウドファンディング(以下、CF)のプロジェクトページでも活動報告をこまめにアップしていました。LINEで合唱仲間に直接宣伝もしてみました。
ですが、足りなかったと思います。
無料で投稿できるプレスリリース、はてブのあれこれ。(ぼかせてない)
できることは何でもやってみるべきでした。
それをしなかった理由は後述しますが、世にプロダクトを放つ時には覚悟を持って徹底的にやるべきなのだと学びました。
開発しようとしていたものが弱かった
合唱WebサービスとしてWordPressを使用して、CHOR RINGのプロト版を制作していました。
当初のイメージとは異なりますが、通知機能もつけられある程度形になっていたと思います。
とはいえ、サービスの内容は目新しくもなく、特筆すべき機能もなく、独自の技術が搭載されているわけでもありませんでした。
支援者は自分のお金を払って応援するのですから、そのあたりをよく見抜いていたのかもしれません。
結果としてプロジェクトそのものの魅力も弱くなりサクセスに至らなかったのだと思います。
時間管理ができなかった
プロジェクト開始前にスケジュールを組み、開発計画を立てていましたが、途中から開発方針を変更したり、技術調査に時間を要してしまい計画通りにいかないことがありました。
すべて一人で行っているという甘えもあったのかもしれません。
「自分一人ががんばれば何とかなるならそれでいい」
と思ったのがいけませんでした。
結果として後述する心身の乱れに繋がりプロジェクトの未達成に繋がっていったのです。
相談ができていなかった
新入社員かよ、という小見出しですね。
新しい環境に身を置き3カ月ほどが一番疲れが出やすい時期なんだそうです。(出典不明)
本当かどうか、科学的根拠があるのか、はさておき。自分もご多分に漏れず心身に不調をきたしていました。
最初は「気のせいかな」「低気圧かな」などと誤魔化していましたが、ある日突然起き上がれなくなったり、泣き出したり、喋りたくなくなったり、PCの前で何も考えられなくなったりしていました。
こうなる前に一言誰かに相談するべきだったのです。
15分悩んで分からない時は誰かに聞く方が、自分にはもちろん、周囲の人のためにもなる。
肝に銘じておきます。
それでも得たものがある
何だか暗くなっちゃいましたが、そんな中でも得たものがあります。
反省ほど多くはないですが、心に留めておきたいので残しておきます。
支援者が現れた!
開発していたものは弱かったかもしれませんが、プロジェクトへの想いに賛同し支援してくださる方がいらっしゃいました!
知り合いもいましたが、名前も顔も知らない方もいて、とても励みになりました。それと同時に「自分のやろうとしていたことは間違ってはいなかった」という自信になりました。
高額リターンも1つ選んでいただきました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
クラウドファンディングに対する考えが変わった
自分がCFのオーナーになるまでは、CFは「世に出ていない製品を買える場所」としか思っていませんでした。実際、CFで自分が支援した履歴を見るとリターンとして実際の商品が届く、というものばかりでした。
ですが、今回の取り組みで「お金で支援する」「イイネを押す感覚で支援する」という文化があることを知りました。
とはいえ、「汗水たらして稼いだお金を何だか分からないものに払うわけない」「物が手に入らないのに投資するわけない」とも思っていました。
でも、ふと思い返すと自分が応援する気持ちで"投げ銭"をしていることに気が付きました。
Youtubeやstand.fmなど、自分が応援している配信者に「がんばれ!」「いつも配信ありがとう!」の気持ちで投げ銭を普通にしている。これをCFに置き換えたら、お金での支援って何も不思議なことではなかったのです。
この文化がもっと広まっていけば、これからも面白いプロダクトがどんどん世の中に生まれていくように思います。
終わりに
プロジェクトがサクセスせず終了した。
これは紛れもない事実です。
ですが「挑戦した」という事実は消えません。
私が学んだことも、私が捨てない限り私の中に残り続けます。
この挑戦を糧に、これからの歩み方が考えていこうと思います。
最後に、CF挑戦にあたりご指導いただいた講師の方々、メンターの方、時に厳しい指摘にへこたれることもありましたが、皆さまのおかげでやり切れました。ありがとうございました。
支援いただいた皆様。皆様がいなければ最後まで走り切れませんでした。何度お礼を言っても言い尽くせません。本当に、本当にありがとうございました。
CFに挑戦した仲間。魅力的なプロジェクト、個性的な内容、たゆまぬ発信に嫉妬する日もありました。自分にできたことは何もないですが、私は皆さんにたくさんの刺激をもらいました。ありがとうございます。
これからCFに挑戦される方、挑戦中の方へ。
厳しい言葉に心が折られる日があるかもしれません。けれど応援してくれる人の方を向き、最後まで悔いの残らないよう走り抜けてください。皆さんのプロジェクトがサクセスすることを願っています。
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