社長の未来像

優れた企業は、必ず優れたビジョンを持っている.

経営者の社会的責任は、いついかなる場合にも利益を上げて会社を存続させ、社員の生活を保証することである。また社会に貢献するという責任も持っている。そのためにも会社自体が繁栄しなければならない。
さらに社員に対する人間的な責任もある。社長の個人的な生き方に社員を押しやってはならない。人間は皆、生活の向上を願い、自己の才能を発揮したいという欲求を持っている。社員の、人間としての欲求を無視することなく、会社を発展させなければいけない。
経営者は、以上のような社会的責任と社員に対する人間的責任の両方を負っている。そのためにもどうしても長期的な繁栄を実現させなければならない。この自覚が経営者の使命感だ。
この使命感に経営者の持つ人生観・宗教観などの哲学を積み重ねて、わが社の未来像を心に描く必要がある。それを繰り返し反芻し、温め、高めていく。絶えず社員に語り、社外の人に話すのである。社員に希望を持たせ、社外の人々の援助や協力を得て、必ず実現してみせるぞという信念が生まれてくる。
経営者の使命感を土台にした、優れた未来像をもつことが、優れた企業のスタートだ。

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