実施と決定
任せるのは「実施」であって、「決定」ではない。
任せるという言葉の定義づけをする必要がある。事業というものは、やり方の上手下手で運命が決まるものではない。決定によって運命が決まる。そしてその決定を行う人こそ社長である。
決定というものは実施に移される。その実施が社員の役割である。決定は社長、実施は社員の役割である。そして任せるのは実施であって、決定ではない。
とかく社長は簡単に任せると言い過ぎかもしれない。その時の社長の真意は、もしかすると、ある一定の責任を社員に押し付けている気がする。あまりにも都合のいい話だ。任せると言うのは会社における意思決定ではない。日々の仕事の実施である。社員は何かを意思決定できるわけではないにもかかわらず、任せるという言葉一つで責任も期待されてしまっている。任せるという言葉の使いかた、どういう意図をもって社員にそれを伝えるのか、改めて気を払おう。
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