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何もしない力を鍛える

私はジッとしていられない性格で、
子供の頃から
「ジッとしていなさい」
「チョロチョロ動かないで」
と母に叱られていました。家にいるよりも
外で走り回ることが好きで、
年中日焼けし真っ黒でした。
祖父が見かねて
ジッとすること、
集中力をつける為、と
祖父の知人が指導する
剣道場に3歳で入ることに。

以来、剣道では集中力や武道における礼節を
しっかり学びましたが、
動いていたい気持ちは変わっていません。
そのため、
少ない休日も自分が余程疲れていたり
健康状態が優れない場合を除けば
外出し、自宅近くの大型スーパー中を歩いて
本屋さんに入ってみたり、
(本屋さんに入ると
1時間はあっという間に溶けます)
買い物をしながら
品物の価格がどう変化しているか、
お客様層がどんな感じなのかなぁとか
耳読や音声配信を聴きながら
色々と考えながら歩いています。

先日、買い物をしながら
radikoで好きな番組
『NTT Group BIBLIOTHECA
~THE WEEKEND LIBRARY~』
を聴いていると
山口周さんがご自身のことを
「放って置くと何かやってしまう性分」
と述べていて、更に
「以前、″ 全力で何もしない ″ をテーマに
 五島列島の海に出かけ4時間何もせず
 ただジッと波を見ていたんですよ」
と。
山口さんは
「自分は何もしない時間を過ごす能力も
 実は得意」
「何もしない力を鍛えることで
 何もしない力が高くなっていく」
と。
山口さんは日頃大変忙しく過ごす中で
全力で何もしない時間を ″ 敢えて ″ 作って
自分をリフレッシュする、自分の本来の力に
なることを伝えていました。

山口さんの話を聴いていてハッとした私。
私は ″敢えて何もしない力はゼロに近い″
と。
忙しすぎるけれど、
単にちょこちょこ動いて
生活の為や自分のご褒美タイムの1つの
本屋さんに伺ったりしていたのです。
勿論、買い物も本屋さんに寄ることも
私には大切な時間。
悪いことと捉えていません。
ただ、
全力で何もしない、
悩みやつらい気持ちも考えたりせず
無心でいる時間を作るのは
ある意味
″とても贅沢な時間の過ごし方″
と私には思えます。

山口さんのように
五島列島に行き、何もしない時間を
全力で過ごすことは出来ないけれど
私も ″敢えて全力で何もしない時間″を
過ごすことは出来る筈。

心の余裕がなければ過ごせない時間。
心の余裕がない私は、
近いうちに、そんな時間を30分でも
敢えて作ってみようと思います。

今日も1日が始まりました。
自分の機嫌を取り
気持ち良い1日を過ごします。

#ジブン株式会社マガジン

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