歌のテスト
小学1年生の2学期、音楽の授業で歌のテストがありました。歌う曲は「小さな木の実」。
タイトルが思い出せなくて、なんだったっけな〜と思っていたら、
最近の「おかあさんといっしょ」に出てきました。
なつかしい〜と同時に、自分の娘もこの歌を知る日が来るなんて。なんとも感慨深い、とある朝でした。
緘黙でしたが歌うことは大好きだった私。
クラスの皆んなと一緒だから、どうせ私の声は聴こえてないだろうと、音楽の授業では普通に歌っていました。
テストは、黒板の前で4〜5人ずつグループに分かれて順番に歌い、自分の番ではない子達は席で聴いてる。といった流れです。
私は1番初めのグループでした。いつもの音楽の授業の通り歌いました。
終わると、T先生が、わりと驚いた表情で、
「皆んなこの中で誰が上手かった?」と聞くと、
「Kちゃん(私)」と何人かの子が答えてくれました。
私は自分が大好きな歌を上手いと褒められて、この時は恥ずかしいよりも、とっても嬉しかったし、
まさか自分の名前を言われるとは思わず、また、クラスの皆んなが私の名前を答えてくれた温かさに、私の心はなんだかジンワリしました。
ちなみに私の後のグループの中にいたMちゃんが、
(以前こちらの記事に書いた女の子です↓↓)
めっっっちゃ歌が上手く、「ぼ〜おや〜、つよくいきるんだぁ〜」の歌詞の高音の部分がパーン!と出る感じで、自分の身近にいる人の中で初めて
「歌声に聴き惚れた」
瞬間でした。まさしく、神々しい歌声でした。
Mちゃんの従姉妹のお姉さんがピアノの先生だからなのでしょうか。とにかく、圧倒的な上手さでした。
一通り全員歌い終わり、最後に先生が良いと評価した子達だけで歌う事になりました。
私、Mちゃん、他に誰が選ばれたのか覚えていませんが5,6人で歌いました。私は、やっぱりMちゃんの歌声は凄いな、と思いながら歌っていました。
T先生は歌い終わった後、「素晴らしい!なんかほんとに合唱団みたい‼︎」と絶賛してくれました。
学校で話せない私が、自分の歌声を人に聴かせて良い評価を受けたという経験は、今でいう自己肯定感を高められた出来事でした。
(ここでは詳しく書きませんが、大人になってから知ることが増えてくると、私は自己肯定感の低い子供だったのだと思います。)