【おすすめ漫画】「大砲とスタンプ」で正念場を見逃さない目を養え
こんにちは、K.K.です。
ちょろっと古い漫画を引っ張り出しますが、コレは読んだ方がいい漫画です。
ネタバレ注意。
漫画のデータ
タイトル:大砲とスタンプ
著者:速水螺旋人
出版社:講談社
全9巻(完結済)
紙版:新品は入手困難、古本は潤沢に市場にアリ
電子版:Kindleで配信中、他は知らんがたぶん配信してんじゃない?
9巻はたぶん重版がそんなにかかってない上、街の書店には配本がほぼなかったものと思われます。売れなかったんかコレ……。
なお、9巻は新品を買い逃した模様。古本を買いましたが、持ち歩きたかったので紙と電子が両方家にある漫画第1号となりました。紙で買ったけど、売っちゃって大後悔して電子で買い直したタイトルはもうそれなりにあるんですけどね。
リアルタイムで追っていた頃
モーニングで連載していたようですが単行本の刊行ペースは年1くらいで非常にゆっくりでした。
5巻のあたりからリアルタイムで追っていたので、この辺りからは非常にゆっくりと話が進んでいた印象です。
イッキ読みするとあっという間に読み終わってしまいますが、なんやかんやで後味の悪い話も多く、結構心にクルのでゆっくりと読む事を推奨します。
9巻はダッシュした方がいいと思いますけどね。
主人公のマルチナと何が正しいかわからなくなって一緒に悩んだ体験は、リアルタイムだからこそ味わえたと思います。
どんな漫画?
第1次大戦と第2次大戦が入り混じったような戦争中に、大公国の「兵站軍」が「紙の兵隊」として戦争にかかわるか、という話。
兵站軍だけあって、敵とドンパチするよりも味方との折衝や、略奪なんかの防止、前線に出て行った先でトラブルに巻き込まれるなど、戦争ものというよりお仕事マンガです。
もうちょい具体的に書くと、前線で銃を撃ったりなんだりが戦争ではなく手管やコネをフル活用したり、限られたモノや予算をどうやりくりするとか分捕ってくるとかそういったことが多いです。ちょっと兵站を知っていると、ああーこんなことありそうだよねー!ってなります。
また絵柄はポップですが、内容はえぐい話もチラホラ混じります。戦争だしね。淡々と戦争のひとつの面が描かれている印象でもあります。
いちばん好きなセリフ
このあたりのマルチナ帰省編は刺さりました。あ、マルチナってのは主人公ね。
戦争物らしく
最終巻の9巻はドンパチするので(しかも主人公たちは殿軍)わりと戦死者はでるし、部隊もバラバラになります。各キャラの死にざま、その後含めて各キャラらしい終わりを迎えるのが非常に良かったと思います。
個人的な点数
星4/5 名作!
100点満点中85点
時代の波に消されるべきではない漫画です。