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旅の醍醐味は「風景の答合わせ」ではなく、想定外の感動にある
こんちは、かわこうです。
長女と2人で親子旅に行ってきました。
久しぶりにvoicyを開くと、ちょうど佐々木俊尚さんが旅の話をされていたので、この話にあやかって今日のお話をしたいと思います。
「風景の答合わせ」とは、有名な観光地に行って、行く前にいろいろ調べる中で、youtube動画だったりサイトに載っている写真なんかで見たものと同じ風景を見に行くということ。
まあ、動画や写真と現物はまた全然違うものというのも分かるけど、確かに僕も1年前同じことを感じた。
去年は石垣島旅行を企画していて、散々youtubeとかサイトを見て調べてしまって、最近の動画や写真って、カメラの性能が上がった分、そして、テレビの液晶性能も上がった分、少しだけ行ったような気分で動画を見れる感じがして、実は石垣島旅行に行く直前に、自分の考えたプランがまさに「風景の答合わせ」のような感じがして、ちょっとモチベーションが落ちてしまっていた。
そんな中、台風直撃で中止になって、なんだか少しホッとした感じがする。代わりにディズニーランドに行って子どもたちにとってはより楽しい旅行になったような気もするし。
この反省もあって、今回の奄美旅行は、まず唐突に行くこと、行く場所を決めたし、あまり計画を立てずに行きました。あまり調べもしなかったし。
そんな中でどんなことが起こったかと言うと、まず行った日の夜は、たまたま居合わせた50代のカップルと交流できて、酸いも甘いも知った人生の先輩の話を聞けて、旅の思い出になった。
翌日も特に予定を決めていなかったから、こんな出会いがあったからこそ、その時間を楽しもうと、翌日のことをあまり気にせずに、その時を思いっきり楽しむことができたと思う。
一種の感動と言うか、学びでもあったし、とにかく自分的に充実した時間を過ごせた。
実は長女も人と交流できてこのことが旅の中で最も思い出深かったらしい。7歳児とは言え、人それぞれかなり多様な価値観を持っていると思うので、一般的に7歳児が楽しめるものに固執する必要もないと思う。
唯一絶対にやりたいと思っていたこととして、マングローブ原生林の中でのカヌーツアーに申し込んでいて、そこではガイドさんとの交流もありました。
こういうガイド付きツアーもまた賛否あるものだと思うし、むやみにこういうので予定を埋めるのは僕も否定的なんですが、これの良いところはその土地の住民であるガイドさんといろんな会話ができるということ。
話の流れで、僕は実はコロナをきっかけに時間ができて、それから始めたことが多い(筋トレとかボイトレとか、その他価値観の変容とかいろいろ)という話をして、ガイドさんも、「実は僕も、コロナがなければ地元に戻ってガイドになることはなかった」みたいな話を聞けて、遠い異国の地みたいなところに住んでいる人と共感できたことも、一種の感動体験だった。
その日の午後は、ガイドさんおすすめのビーチに行ってみて、そこ自体はあまり子ども連れで遊べるような場所という感じではなかったけど、それまで行った穏やかなビーチとは違い、強風と荒波が押し寄せるビーチで、ちょっと自然の驚異みたいなのを感じる場所で、実は厳しい自然の中にある奄美大島ならではのものを感じる体験となって、これも偶然の出会いで巡り合わされた感動体験だった。
予定を立てていないと、あまり効率良くはいろんなところを回れないとは思ったものの、偶然の出会いや偶然の出来事に左右されて、セレンディピティ的に旅をするというのも、やはり想定外の感動という感じで、結果的に満足できるし、自分なりの学びも生まれる。
SNS映えとかないし、こんな話を周りの人に話しても、「変わったやつだな」と思われるだけかもしれないけどね。笑
まあ自分が満足できれば良いかな、ということで。